2003-05-01から1ヶ月間の記事一覧

帰国準備

昨日こちらに来るときほどではないが、今日もアンマンは砂嵐だ。アンマンはバグダッドに比べると格段に涼しくて、過ごしやすいが、全般に物価が高いのでビンボーな私にはちょっと辛い。これから帰国せねばならないので、帰国便の航空券の料金を尋ねに行って…

アンマン帰還

アンマンに出てきました。バグダッドから乗り合いのGMCタクシーで14時間、35ドル掛かりました。現在の滞在先:ヨルダン・アンマンAL MONZER HOTELRoom303Tel:+962-6-4639469です。引き続き、インマルサットM4衛星電話とスラーヤ衛星電話は使えます。6月1日…

オサラバ

暑くて暑くて暑くて暑いバグダッドを、明朝あとにすることに。アンマンに数日いて、たぶんイスタンブルへ。それから帰ろうと思います。アンマンから日本への片道切符がもし安かったら、イスタンブルへは寄らないかもしれない。今日はホテルの周辺の街頭で、…

イラク特集オン・エア

来週初め(6月2日?)、MBS大阪毎日放送の「ちちんぷいぷい」で私が取材したイラクの特集ニュースがオン・エアされそうです。関西地域のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

マヨちゅっちゅライフ

最近イラクディナールが高くってビンボーだ。「人間の盾」若林教諭が残していった日本製のマヨネーズをちゅーちゅーすすって生き永らえている。昨日は朝から来てくれるはずの通訳兼ガイドを待ち続けて一日無駄にしてしまった。ディア、風邪でも引いたのかな…

寂しいなあ

まま村上和巳とカメラマン佐竹くんは帰ってしまった。また独りぼっちになってしまった。バックパッカーギャルのあかねちゃんも一緒だ。寂しいなあ。ままはバグダッドで略奪した山のような財宝を抱えて、ほくほくして帰りのタクシーに乗り込んでいった。途中…

PLAYBOY日本版7月号

5月24日発売のPLAYBOY日本版7月号(集英社)http://m-playboy.shueisha.co.jp/next/index.htmlで、『[PBドキュメント]その時、イラクで起こったこと』と題したドキュメントが掲載されます。私と志葉玲くん、岸田圭司さん、それぞれの見たイラク戦争について…

大川総裁の記事

現在発売中の新潮45(新潮社)の中の大川豊氏(大川興行前総裁)の連載記事「日金総裁の金欲生活」第三回にて、常岡がいかにイラク戦争でずるくあくどく金を儲けたかを解説しています。どうぞよろしくお願いいたします。

帰ろうかなあ

イラクでは問題が少なくて、未来は薔薇色だということが明白になってきた。かといって、「イラクの状況は悲惨だ。深刻だ。助けてあげないと!」といってる人たちとケンカするのも意味がない。バカバカしくなってきちゃった。イラクにいるのに、もっと深刻な…

再びバグダッド

朝9時にホテルをチェック・アウトして、ミニバスでバグダッドへ向かった。7000ディナール。バグダッドまではおよそ5時間の行程だ。途中、米軍のコンボイといくつもすれ違った。米軍の検問もあり、バスの中に武器を隠し持っていないか調べられた。沿道には破壊…

アクラ(その1)

朝早く、神崎弟くんが出て行った。彼はバグダッドに戻って出国する。16日に帰国便の飛行機がある。私と佐竹さんはタクシーでシマールガラージュ(北ターミナル)へ。ここからモスル行きの乗り合いが出る。アクラにはモスルを経由せざるを得ないそうだ。昼頃…

アクラ(その2)

ホテルがないので、乗り合いタクシーはターミナルのそばまでやってきた。道を尋ねた床屋さんで一休みさせていただいた。ついでに散髪した。床屋さんに荷物を置かせていただき、町の写真を撮ってからモスルに戻ることにした。床屋さんはどうしても散髪料金を…

アクラ(その3)

エマートは次に、私を山の上に連れて行った。通りかかった若者たちが同行してくれた。岩をいくつも登りながら、私はやはり10年前を思い出していた。イラク北部クルディスタンの話をしてくれたのは、隣国のイラン西部クルディスタンの、山岳地帯のクルド人ゲ…

ビンボー!

今日のバグダッド中心部の両替店のレートは1USD=1000〜750イラクディナールだった。戦争中は3100〜3500ディナールだったから、ドルの価値はいまやおよそ4分の一だ。パレスチナホテルそばのグリルチキンの店「チキン・イン」は戦争中はチキン料理一人3000デ…

アルビル(その1)

昨日の夕食は、キルクーク一のレストラン「アブドゥッラー」で取った。「ゴーシュトオベレンチ(肉と米)」といわれるクルド料理で、ピラフの上にじっくり煮込んだ羊の肉がのっている。米には豆や野菜のシチューを掛けて食べる。一人8000ディナール(490円〜…

アルビル(その2)

スーク(市場)の中に、クルドの伝統料理「パチャ」の店を見つけて昼食に入った。羊の頭と米を詰めた臓物を何時間も煮込んだ料理だ。トルコのパチャはスープの中に臓物や頭の肉が入っているが、ここではスープと肉は別の皿に盛られて出てくる。10年前と変わ…

キルクーク

キルクークはクルドの二つの街、スレイマニヤとアルビルの中間に位置する大都市だが、通貨はバグダッドと同じサダム札が使われている。バグダッドよりもここではディナールの対ドルレートが高く、1USD=1500ディナールで取引されているそうだ。しかし、物価…

キルクーク(その2)

「盾」志願者の多くは、キルクークへ連行されることの意味がよく分かっていなかった節があるが、私はとりあえずそう判断した。しかし、それとは別に私はジャーナリストとしても個人としても是非キルクークを見てみたい。 10年前にクルディスタンのアルビル(…

キルクーク(その3)

イラク当局は日本人を全員、北部変電所に集めようと計画していたが、ダンサー村岸さんがこれを拒否して早々に北部浄水場に張り付いていたし、安田純平くんらはドウラ発電所に泊まりに行ってしまった。私と久保田弘信氏は市内に潜伏してしまったしで、イラク…

キルクーク(その4)

マスード氏に限らず、キルクークにはアンファル・オペレーションの傷跡が至る所に残っていた。市の郊外には住宅地の真ん中に、突然なんにもない広大な草っぱらが広がっていた。そこにはかつて300世帯以上のクルド人市民が住んでいたが、ある日オペレーション…

キルクーク(その5)

そのようなサダム政権だけに、ジャーナリストは決してプロパガンダに利用されてはならないはずだった。プロパガンダに利用されることを避けるために全力を傾けなければ、私たちはサダムが犯し続けてきた人類に対する犯罪の一端を担わされてしまう。それは今…

ちちんぷいぷい

5月13日(火)の大阪毎日放送の番組「ちちんぷいぷい」で常岡のバグダッド電話リポートが放送される予定です。関西地域のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

スラーヤ携帯にお電話くださった方へ(再び)

キルクークに移動しました。今回のホテルは室内でもスラーヤ携帯の受信ができそうな感じです。どうぞよろしくお願いいたします。

スラーヤ携帯にお電話くださった方へ

現在滞在中のホテルでは、室内でスラーヤ携帯を受信することができません。何件か受信失敗のガイダンスが表示されています。もうしわけありません。インマルサット衛星電話にお掛けください。

ハラブジャ(その1)

クルディスタンはバグダッドとは異なった紙幣を使用している。バグダッドではサダムの顔が印刷された新しい250ディナールや100ディナール紙幣を使っているが、クルディスタンではバグダッドでもう使われなくなった古い10ディナール紙幣や5ディナール紙幣を復…

ハラブジャ(その2)

以前、戦争前に朝日新聞がクルディスタンから伝えたリポートでは、スレイマニヤからイランのウルミエに国際定期バスがあり、飛行禁止区域のため飛行場を持てないクルディスタンの住民がウルミエの国際空港を利用している、ということだったので、この点も問…

クルディスタン(その1)

朝から田中う〜さんらとタクシーで北部クルディスタンへ向かう。バグダッドから北部に伸びる幹線道路沿いには、南部幹線道路や西部幹線道路と同じように、破壊された戦車の残骸が数え切れないほど転がっている。他の幹線道路と違うのは、戦車の砲塔がどれも…

クルディスタン(その2)

キルクークは平べったい都市で、あんまり楽しそうに見えない。油田の町のはずなのに、ここでもガソリンスタンドの前にとてつもない車の行列ができていた。警備していたのはクルド民主党(KDP)の兵士だった。 10年前に出会ったクルド民主党やクルド愛国者同…

クルディスタン(その3)

スレイマニヤはPUKの本拠地となっている。PUKのメディアセンターがあったので、責任者に今後の見通しなどについて詳しく話を聞いた。それによると、PUKが戦後のイラクで今力を入れていることは、サダム時代の弾圧・拷問・処刑の責任者を市民のリンチでなく、…

バブル終了?

今、日本で話題といえば(1)SARS(2)たまちゃん釣り針でけが(3)白づくめ集団――なのだそうで、イラクバブルは終わったらしい。帰ろうかなあ。アンマンに戻って、毎日五味さんバブルに乗っかろうかなあ。本当はもうちょっと稼いでおかないと、チェチェン・…