2000-11-01から1ヶ月間の記事一覧

遠藤さん、南条さん

気鋭の若手写真家・浅井寿樹さんの紹介で、写真界の巨匠・遠藤正雄さんに会った。遠藤さんの名はアフガニスタンを取材中に至る所で聞こえていた。チェチェン紛争でも日本人がまだ誰も行っていなかった頃、戦争の一番初めから激戦地で取材されていた。スキン…

楽勝のラマダン、不安のラマダン

ラマダンが始まって3日経過。結論としては、フリーランスの身の上に、東京のラマダンは恐るるに足らずである。初めは、完全な昼夜逆転生活で乗り切るつもりだった。そこまでしなくても、私が起きるのはここのところいつも昼過ぎだ。低緯度の東京で、しかも冬…

ラマダン

今日からラマダン(断食月)だ。私にとって、非イスラム圏で初めて迎えるラマダンだ。92年にはリビア、エジプト、ヨルダンで、99年にはアフガニスタンでラマダンを体験した。当時の私はモスレムではなったが、望むか望まぬかに関わらず、断食を貫き通す羽目…

東長崎機関の陰謀

東長崎カーサで村田信一、加藤健二郎、村上和巳、じゅんこ(全て敬称略)らと会合。クロアチアを目指すHOS・Y氏と従軍に憧れる看護婦SF嬢が参加。二人とも退職を決心し、東長崎への転入を計画中だ。東長崎機関が着実に勢力を拡大している。村田さんと…

両親と会う

午前8時過ぎに寝て、午前11時頃、今岡昌子さんの電話で起きたから3時間弱しか寝ていないことになる。それでも、代々木上原に礼拝に行った。少し熱っぽかったのは、寝不足のせいだろう。夜、2年振りに両親と会った。2人は知人の結婚式のために、舞浜のシェラ…

引き篭もりからの解放

今日は加藤健二郎さん宅でツネスキMLの面々が「ひまわり」、「ヨーロッパの解放」の映画上映会を開く。戦争映画は見ていて辛そうなので、終わった頃覗きに行きたい。果たして、午後4時半頃行ったところ、ちゃんとしたストーリーのある「ひまわり」の上映は…

在日クルド人ハンスト

ペルシア語の授業を終えて、早稲田大学から高田馬場へ早稲田通りを歩いていたら、どこかのマンションの前の歩道に男たちが座り込んでいた。ハンサムで緊張感のある彼らの顔立ちを見て、一目で分かった。クルド人だ。懐かしさに、思わず話し掛けた。が、私が…

キアヌ・リーブスの悪夢

グルジアの村でロシア語で見たハリウッド映画が今はテレビ朝日で英語と日本語字幕でやっている。キアヌ・リーブス主演の安っぽいラブストーリー。ストーリーはロシア語で見ても日本語字幕で見ても変わらない。見てると、村の生活を思い出すから嫌だ。ストー…

おしり

今店頭に出ているAERA、古居みずえさんのパレスティナの写真がでかでかと載っている。見開きはパレスティナ青年たち二人のおしりのアップだ。なかなかいいしりだ。流石古居さん、しりを見る目がある。<b>今、私が着てるもの</b>----<b>茶色の迷彩のジャケット</b>:ア…

ラマラ

モスクに金曜礼拝に行った。代々木上原のモスクはマスコミ取材のラッシュで、先々週はTBSのインタヴューを受けた。今日は読売新聞の新人写真記者に話し掛けられた。彼はこの9月、休みを取ってパレスティナ取材に行ったそうだ。パレスティナ取材は9回目だ…

日本人写真家パレスティナで被弾

パレスティナで撃たれたのは亀山亮さんだそうだ。お会いしたことはない。が、以前SAPIOで同じコーナーに一緒に写真を紹介してもらったこともあり、ずっと注目していた。パレスティナで最も衝突が激しいラマラで、石を投げるパレスティナ人の若者たちと…

ナンバー6

この日記を借りている「さるさる日記」のホームページにテーマごとのランキングがあるなんて知らなかった。自分がどういうテーマで登録したのかさえ忘れていた。確認してみたら「おもしろ日記」で、6位になっていた。なんだか嬉しい。「ネットアイドル日記」…

ソドム・モスクワ

クズネツキー・モストのシャウルマの店へ行った。ここは既に馴染みのはずだが、今日は雰囲気が違う。誰かが大きな声を出している。テーブルと壁の間の狭い通路に、見知らぬ女が私に背を向けてしゃがみ込んでいる。目を疑った。女が下半身をはだけていたから…

写真

SAPIO編集部に預けていたポジフィルムが戻ってきたそうだ。ようやく、当ホームページのルポルタージュ・コーナーを立ち上げられるかな?ルポルタージュ・コーナーが「過去の日記」の選り抜き版になっても仕方がないなあ、と思っていたのだが、写真と一…

ソドム・モスクワ

クズネツキー・モストのシャウルマの店へ行った。ここは既に馴染みのはずだが、今日は雰囲気が違う。誰かが大きな声を出している。テーブルと壁の間の狭い通路に、見知らぬ女が私に背を向けてしゃがみ込んでいる。目を疑った。女が下半身をはだけていたから…

真っ赤なジャケット

若くてきれいな女性。希望に満ちてエネルギッシュな。きっと仕事もできるだろう。向かい合う私は無精ひげを生やして、よれよれの軍用コート。自分は世界の同業者の中でも最高の仕事をしていると、いつも自惚れているはずなのに、こういう時はまるで自信がな…

Sexuality

私が描く絵や撮る写真は昔から男性ばかりで、美しい男が好きだ。それでもやはり、私は脳がオトコだ。美しいものにいくら執着しても、性的執着がないだけ、表現者として、ストレートである私は決してゲイやバイに敵わない。女になれないように、私はゲイやバ…

お金がない

もはや金もカメラもない。家に戻って、座り込んでいたら、ムハンマドに声を掛けられた。「日本の友達が来ないなら、放っておいて一緒に行こうじゃないか」「もう、お金が全然ないんだよ」「金なんて、どこからか湧いてくるもんだ」午後の礼拝の後、ムハンマ…

散髪

スルタン氏は散髪の腕に覚えがある。私の髪を切ってくれた。お茶までご馳走になった。ヨーグルトが美味だった。「チヌバニから来たのかね?」と問う。「いいえ。ムサの家にいるんです。チヌバニに外国人が他に?」スルタン氏は肯いた。私が「ジャーナリスト…

お金がない

もはや金もカメラもない。家に戻って、座り込んでいたら、ムハンマドに声を掛けられた。「日本の友達が来ないなら、放っておいて一緒に行こうじゃないか」「もう、お金が全然ないんだよ」「金なんて、どこからか湧いてくるもんだ」午後の礼拝の後、ムハンマ…

散髪

スルタン氏は散髪の腕に覚えがある。私の髪を切ってくれた。お茶までご馳走になった。ヨーグルトが美味だった。「チヌバニから来たのかね?」と問う。「いいえ。ムサの家にいるんです。チヌバニに外国人が他に?」スルタン氏は肯いた。私が「ジャーナリスト…

夢のお告げ

「準備が必要だ」と、ムハンマドがいった。ゆうべ、ムハンマドは夢を見た。「お前とおれは、チェチェンの戦場にいた。一緒に、シャヒードになった」一緒に死ぬことを望んでもらえるなんて、私は果報者なのだ。仕方がない。村田さんも行くことだし、その時は…

越境司令

グルジア・カヘティ地方・アフメタ地区・パンキシ渓谷・ドゥイシ村。チェチェン人の友人宅に滞在して、1ヶ月半が経過した。家の前の丸太ん棒に腰掛けて、近所の兵士と話していたら、我がウスターズ・ムハンマドが闇の中を歩いて帰ってきた。シャドー・ボクシ…

夢のお告げ

「準備が必要だ」と、ムハンマドがいった。ゆうべ、ムハンマドは夢を見た。「お前とおれは、チェチェンの戦場にいた。一緒に、シャヒードになった」一緒に死ぬことを望んでもらえるなんて、私は果報者なのだ。仕方がない。村田さんも行くことだし、その時は…

MUKATSK

胸がいっぱいになる。叫びたい。怒鳴りたい。ムハンマド、生きていろ。お前、ムカツク。私は必ず行く。お前が笑って死ぬところを、撮ってやる。

みんなすごい

菊池修さんの大迫力のパレスティナの写真がフライデーに掲載。今岡昌子さんのエリトリアの写真と記事が月刊軍事研究に掲載。村田信一さんのパレスティナの写真はTitle誌に月末ごろ掲載されるそうだ。古居みずえさんはパレスティナの記事をAERAに続いてSAPIO…

越境司令

グルジア・カヘティ地方・アフメタ地区・パンキシ渓谷・ドゥイシ村。チェチェン人の友人宅に滞在して、1ヶ月半が経過した。家の前の丸太ん棒に腰掛けて、近所の兵士と話していたら、我がウスターズ・ムハンマドが闇の中を歩いて帰ってきた。シャドー・ボクシ…

南長崎ホームページ再建間近

小出さんに寿司をご馳走してもらった。小出さんは大好きだ。私のページのLINKのコーナーには小出さんが持っている二つのサイト、「TML」と「南長崎ホームページ」を並べているが、今、「TML」はホームページがあるだけで、メーリングリストは稼動して…

礼拝

代々木上原のモスクへ礼拝に行ってきた。やはり日本人はほとんどいない。真面目に通っているのは、今のところ金曜のモスクだけだ。

ルポと日記の間

現在、「過去の日記」の中にある戦場ルポルタージュを独立させて加筆し、ルポルタージュのコーナーを立ち上げるつもりでいた。でも、ちょっと迷っている。戦場取材は、東長崎での普段の生活の延長にある。私にとってはそれも日常だ。ルポルタージュを特別な…