2001-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ソマリア

在ナイロビ日系旅行代理店DoDoWorldのスタッフで、私の古くからの親友KAさんがソマリアの情報を提供してくれた。それによると、現在ナイロビからソマリアのモガディシオやベルベラへ行くフライトがあるのだそうだ。週1便で往復300米ドル程度だそ…

フラッシュ

光文社の写真週刊誌フラッシュで来週、パレスチナの写真と記事を掲載することになった。私だけではない。成田くんもだ。すばらしい。先週、私と成田くんは光文社ビルの前でばったり出くわした。実はその前日にも同じタイミングで偶然会っていた。私が編集者…

次の取材先

次の取材先候補。<b>1)中央アジア・イスラム運動</b>キルギス・ウズベキスタン・タジキスタン、ナマンガニ側のイスラム・ゲリラ<b>2)アルジェリア内戦</b>GIA(イスラム武装集団)とFIS(イスラム救済戦線)、そして軍事政権の3つ巴の戦い<b>3)ソマリア内戦</b>アイディード…

ヤクーチアの夢

大雪でバイクに乗れない。とにかく寒い。「東京はモスクワよりも寒い」という確信は、今日の寒さでいよいよ強められた。久し振りに電車で移動する。午前中から、旧ソ連研究家ISさんと会った。サハ(ヤクーチア)共和国でゴールデンウィークに大きな祭りが…

遊んでばかり

朝、宅配便が届いた。現像店からだ。コダクローム200が50本と、プロビアF100が20本、併せて70本が入っていた。夕方、取材売り込みのため再上京した成田くんと、東長崎で会う。成田くんは入居するアパートを決めたようだ。池袋で今岡さんと合流…

モスクワ

モスクワはマイナス一度。雪深いが、暖かい。ガリーナと黒猫のアーシャはいつも通り、温かく迎えてくれた。旅行代理店で、ロシアVISAのインビテーションを郵送で日本へ送ってもらえるよう、手続きを取る。アホートヌィ・リャートの地下道の出店で、Bjork…

怪集団

午後、今岡昌子さんからの電話で目を覚ました。東長崎駅南口の「珈琲館」で、中央公論などを見せてもらって話していると、加藤健二郎さんと村田信一さんが連れだって店に入ってきた。いきなり報道写真界の大先生が3人も喫茶店で勢揃いしてしまうところが、…

ギャルギャル極右集団

パーム・ホステルのマネージャー・ポールが、「今夜は平和集会だ」という。ユダヤの市民が人間の鎖でエルサレム旧市街を包み込むのだそうだ。おかしな話だ。NGOパレスチナ平和フォーラムの役重さんが、インターネットから正確な情報を見つけて来てくれた…

瞬間・観世音菩薩

昨日の顛末を先に説明する。私は写真店の主人が英語を話すので、早口になって自分の立場を訴えた。理屈を説明したのではない。私はモスレムとして、いかに同胞のジハードを見届けたいと思ったか、にもかかわらず、このような扱いを受けていかに失望したかと…

現像事故

写真の現像ができた。結果は、逆光撮影や夜間のフラッシュ撮影はほとんどうまくいっていない。逆光では、考えていたよりもずっと大きな露出補正をすべきだったようだ。それに次は、やはり適当な望遠レンズを一本持って行こう。フィルムの一本がほぼ丸ごと露…

ガザ市の中心街にあるシェファード病院。ここには、ガザ地区のインティファーダで負傷した人たちのうち、けがの重い人たちが運ばれると聞いた。受付で患者を取材させてもらいたい由を話すと、医師の一人が案内に立った。2時間前に運びこまれたばかりの患者が…

単一ベクトル

金曜日のラマッラのデモは膨れ上がって、そのままバリケードに突き進んだ。元日のものと違って、ハマスなどイスラム組織が参加している。イスラエル治安部隊は、これに雨のような催涙ガス弾を見舞った。一面白い煙。恐ろしい臭い。胸の中が焼けるように痛み…

帰国

帰国した。今回、出国前と出国後で、私の精神状態は随分違っていた。出国前、あれほど治らなかった極端な昼夜逆転生活が、モスクワから先、けろりと治って、日中何の苦もなく活動でき、夜になるとあっという間に眠れた。取材がうまくゆき始めると、それまで…

Amman

Buji genkou wo kaki agete kesa Jerusalem wo ato ni shita.Shabat nanode noriai taxi ga denai ka to shimpai shita ga nantoka 1 dai mitsukatta.Kuuro Israel wo shukkoku suru to taihen hanzatsu na torishirabe wo ukeru to kiite ita ga King Husse…

マッハの恐怖

銃の発射音の直後、「シューン」という銃弾の飛来音が聞こえる。発射音と飛来音はほとんど同時だが、それでもごく短い時間差がある。だから、発射音を聞いて伏せれば、弾丸を避けられると思った。ところが今頃になって、自分の阿呆さ加減に気づいた。弾丸の…

ガザの銃声

宿のおやじトゥトゥが「ガザでも日本人が撃たれた」というので、ガザに居るはずの古居みずえさんの身の上を心配していたら、ようやく今朝、本人から電話があった。古居さんは古居さんで、地元紙で「ラマッラで日本人ジャーナリスト負傷」の記事を読んで、私…

成田くんが撃たれた

一緒に動いていた新人フリー・カメラマン成田慎くん(23)が私の目の前で撃たれた。ラマッラで今日、イスラム系13団体のデモがあり、デモ隊とイスラエル軍の衝突を取材中だった。成田くんが撃たれた時、私は2メートルほど離れたバリケードの陰にいた。デモ…

閃光のラマッラ

朝からラマッラへ。入植地との境にバリケードが築かれ、イスラエル軍のジープが警戒していた。子供たちが数人、それに向かって石を投げている。今日は大規模なデモが予定されているはずだ。デモの群集はここへ合流して、大きな衝突に発展する可能性がある。…

閃光のラマッラ(その2)

ジープが動き出した。私は体を低くして、後を追った。ジープが子供たちを追い掛けるように前の通りに出て停まると、兵士たちが飛び出してきた。雄叫びを上げながら自動小銃で子供たちを狙い撃ちする。私は最接近してシャッターを押すが、もはや兵士たちの目…