2002-10-01から1ヶ月間の記事一覧

お笑いチェチェン戦争

国内のいくつかの大手メディアが「劇場占拠犯にアルカイダ幹部」と衝撃的な記事を掲載した。私も驚いた。自分は間違っていたのだろうかと心から悔い改めようかしらん、とちょっと思った。「ロシア諜報機関筋によると」とものものしく銘打って、射殺された占…

ちちんぷいぷい

MBS毎日放送の「ちちんぷいぷい」というローカル番組のニュースコーナーで、モスクワ劇場占拠事件を取りあげることになり、今日、インタヴューを受けてきました。私が撮ったチェチェンのVTRも使用して、明日、放送される予定です。東京在住の私は観ることが…

FLASH11月5日・12日合併特大号

今日発売の光文社FLASH11月5日・12日合併特大号92〜93ページ「日本人も犠牲に・・・バリ島爆弾テロ凄絶遺体現場」で、私のコメントが採用されています。書かれていることは間違いないのですが、「パンキシ渓谷のゲリラとアルカイダに関係があるというのは嘘」と…

きみの窓の明かり(その1)

ミニFMの「西東京FM」で今日、真島DJの番組に私が出演して、チェチェンの話をしました。した、と思います、たぶん。収録番組で、しかも保谷・田無周辺でしか受信できないので、私自身は実際に放送されたか、聴いていないのです。収録は先週の水曜日で、モス…

きみの窓の明かり(その2)

M:今日紹介してくださる曲は?T:ロシアの少数民族タタール人のアーティスト「アルスー」の「きみの窓の明かり」という曲です。チェチェン人にも、ロシア人にも、敵味方を超えて若者たちに愛されている若い女性ポップシンガーです。(アルスー「きみの窓の…

瓦解

実は、金曜日の時点で、ある大手雑誌の編集者と話をして、私はモスクワへ飛ぶことに決めた。その日の内に書類を作り、今朝は雨の中、ずぶ濡れになりながら、ビザの緊急手配を受け付ける旅行社や、格安航空券を扱う旅行社を回っていた。うまくゆけば、月曜日…

あの子たち(その1)

悲劇が幕を閉じた。しかし、次の幕が次々と開こうとしている。パンキシ渓谷の民家で、一つの部屋に10人もの仲間が雑魚寝しながら、私たちは毎晩、議論していた。ジハードとは何かということについて。若者たちは、10代後半から20代前半まで。33歳の私から見…

あの子たち(その2)

私自身のイスラムの信仰に照らすと、異教徒の侵略を受けたとき、イスラムの信仰に従って抵抗することは正当であるどころか、モスレムの義務だ。そういう意味で、占拠犯の行動は目的において正しかった。チェチェンの殺戮は、今すぐに止める必要があった。し…

妄想で記事を書くひとびと(その1)

大手紙の紙面が凄まじいことになっている。朝日新聞は「マスハドフも関与?」と“ロシア諜報機関筋”の垂れ流し。確かにマスハドフが事件に関与していてくれれば、ロシアにとってはチェチェンを潰すのに最高に都合がいい。国際監視下で合法的に選出された唯一…

妄想で記事を書くひとびと(その2)

「さて、アメリカの態度ですが、実は劇場事件が発生した同時刻にアメリカのホワイトハウスでチェチェン問題の重要な会合が開かれていたことが判りました。チェチェンからはアフマドフ外相が、アメリカ側では、ブレジンスキー元補佐官、ヨーロッパからは全欧…

妄想で記事を書くひとびと(その3)

米国政府がチェチェンのマスハドフ政府幹部を軒並み招いていたというのだ。米国はチェチェンの味方なのか?もっとも私は、そういい切れるとも思っていない。米国もグルジアも、「チェチェン勢力の掃討のため」にグルジア・パンキシ渓谷に部隊を派遣したタテ…

ハワの殉教

毎日新聞にコメントを求められ応じたが、いくつかの点で不満だ。(↓)http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200210/24/20021024k0000e030082001c.html「死亡したバラーエフ指揮官の妹も00年に自爆テロで死亡したとされる」とは、私が取材に対…

バラエフ

悲劇が始まろうとしている。モスクワの劇場で、チェチェン戦士たちが観客700人を人質に立て籠もっている。「チェチェン戦争の終結」を要求しているという。無茶だと思う。シャミル・バサエフがブジョンノフスクの病院を占拠して、戦争終結を要求したときは、…

FM西東京収録

ミニFMラジオ局「FM西東京」収録のため、田無へいってきました。DJの真島さんのいいつけで、今回は事前に話す内容を簡単に放送シナリオにまとめて持ってゆきました。そのお陰で、前回1月28日よりもいい感じになったと思います。話題はチェチェンの話です。ON…

眠り病

ダメだ。18日以来、寝ても寝ても眠い。一日20時間ぐらい寝ている。結果、家から一歩も出ていない。買い置きのビスケットを囓っては、ひたすら眠っている。完全な引き籠もりだ。どうもおかしい。鬱か?遂に、取り返しのつかない失敗をした。午後3時に、アジア…

工作

冬眠から覚めたみたいに、三日ぶりにアパートを這い出して、東長崎機関の複数の敏腕エージェントと協力して、極秘の破壊工作を進めてきた。帰ったのは午前2時過ぎだった。

月刊オルタに・・・・

NGO「アジア太平洋資料センター」の会誌「月刊オルタ」で、私の写真を表紙に使っていただけるそうです。先日、寝坊して失礼したのに、寛大にも見捨てずにいてくださいました。チェチェンの写真になるか、アフガニスタンの写真になるか、まだ分かりません。今…

マンガの参考にしていただきました

2002年10月19日発売「月刊ウルトラジャンプ11月号」(集英社)204・205ページ、「琉伽(ルカ)といた夏」(外薗昌也・著)↓(http://ultra.shueisha.co.jp/UJ71/UJ71_ruka.html)というマンガ作品の中で、私のアフガニスタンの写真を背景として参考に使って…

ヒッキーのバットマン

講演会用のスライドを作る。完全な昼夜逆転状態で、世間が活動している時間に外に出られない。結果、すっかり引き籠もりだ。

★満員御礼!!★

10月18日(金)、池袋で開かれたアムネスティ主催の講演会『チェチェン紛争の今を知る−「テロとの戦い」の裏側で』は、会場の定員を上回る100人以上が参加し、大盛況のうちに幕を閉じました。チェチェン戦争は市民の関心が低い、低い、といわれる中、主催者…

腰痛

数日前から、腰が痛い。これは学生時代からの持病で、数年おきにときどき思い出したように出てくる。椎間板ヘルニアの気があるらしい。一番辛かったときは、座骨神経痛を併発して左足が痺れていた。その後遺症なのか、今もときどき気が付かぬうちに足を引き…

同窓生

長崎放送(NBC)時代に、県警記者クラブで机を並べて仕事していた読売新聞の「クラスメイト」記者が、学生時代の友人の結婚式のため上京した。昼に池袋であった。4年振りだ。彼は全然変わっていなかった。今の赴任地、部署には満足しているらしい。長崎時代…

路線変更

このホームページはテレビや新聞などのメディアで発表しきれなかった内容、または取材の裏話を公開してゆくというコンセプトでやってきました。ですから基本的に、雑誌などで私が書いてきたものとは内容が重なっていません。しかし、最近分かってきたのです…

無料無修正

私のウェブサイトは全て無料ですし、画像も文章も検閲を拒否した無修正です。ホームページのタグに「無料・無修正・画像」というキーワードを埋め込んでおいたところ、MSNサーチの検索で、およそ2万件中19番目にヒットするようになっていました。http:…

地を這う蟲

今日は天気がいいにも拘わらず、電車でモスクと大学へ行った。バイクは明日、直るらしい。新たな出版企画はいまだ宙ぶらりんだ。Goサイン寸前だった出版社からはいい返事がもらえず、別の出版社に掛け合ってみることになった。共著書の企画も大事だが、単独…

たたり

バイクが壊れちゃった。神田のアムネスティ事務所へ講演会の打ち合わせにいった帰り、ハンドルがぐねぐねするなあと思ったら、前輪がパンクしてた。そのうえ、タイヤが両輪ともバースト(破裂)寸前まで劣化していた。タイヤ両輪と前輪のタイヤチューブを交…

「不気味なほど甘ったるい」

10月6日のこの日記で朝日新聞のお粗末な社説(http://www.asahi.com/paper/editorial4.html)を紹介したばかりだが、今日のホットワイヤード・ニュースは朝日新聞とは月とスッポンともいうべき対照的な記事を載せている。(http://www.hotwired.co.jp/news/n…

滅びざるアイヌ

我がアイヌ民俗学の師匠から再度ご指導いただいた。どうも付け焼き刃の勉強ではなかなか合格点が取れない。10月5日の日記では、アイヌ語のネイティヴスピーカーは絶滅したと考えられていると書いたが、これは樺太アイヌ語について、研究者の知る話者がいなく…

アイヌの歴史

9月29日のこの日記で記したアイヌ民族の歴史がちょっといい加減でした。なんだか、日本人とアイヌの間には近年まで交渉がなかったかのように誤解されかねない表現でした。我がアイヌ民俗学のお師匠(ギャル)からいただいたご指導メールをもとに、再度、説明…

ふじゅんこ受難

お腹が空いたので、東長崎のふじゅんこに電話して夕食に誘った。ふじゅんこはちょうど辛いことがあったらしく、すっかりしょげていて食事ものどを通らぬふうだった。私は相談に乗るでもなく、クッパひと匙しか食べられずにいるふじゅんこの見ている前で、焼…