お笑いチェチェン戦争

国内のいくつかの大手メディアが「劇場占拠犯にアルカイダ幹部」と
衝撃的な記事を掲載した。
私も驚いた。
自分は間違っていたのだろうかと心から悔い改めようかしらん、
とちょっと思った。
「ロシア諜報機関筋によると」とものものしく銘打って、
射殺された占拠犯の中に、
「米911事件の首謀者の一人でアラブ首長国連邦国籍のヤシル氏がいた」
というのだ。
ニュースソースを見て、大爆笑した。
utro.ru(http://utro.ru/)ではないか。
何がおかしいといって、このサイトはお笑いニュースネタのサイトなのだ。
(書いてる本人は本気と思えることもあってちょっとコワい)

チェチェン・ウォッチの渡辺千明氏が発掘した
過去の傑作記事をこちらでご紹介しよう。
http://groups.msn.com/ChechenWatch/page4.msnw

1. バサエフは生きているが、完全に戦闘能力を失った。彼は爆撃で負傷し失明してしまったのだ。(バサエフの写真の目の部分を白抜きに加工した合成写真つき。)5月21日
2. マスハドフは、側近の野戦司令官のほとんどが戦死するか、離反・脱落されるかで、今や丸腰同然だ。アラブ諸国からの軍資金も彼のところには回ってこないので日干しになっている。もはや意味の余りない命令書を書きまくっているだけだ。(書類の山に埋もれるマスハドフがちょこんと顔を出している合成写真つき)6月4日
3. マスハドフは卑怯にも、金に困っている老人たちや、戦傷廃疾者に金を渡して、自爆テロをけしかけている。具体的な金額を一人頭200米ドルと表示。(日干しになっているという記事との矛盾は気にしないこと。)6月6日

こんなところだ。

お笑い記事を真に受けてしまった産経・東京・世界日報(!)など、
一部大手紙の記者ほど面白い芸人さんはいまい。
尊敬と驚愕に値する。
バカだってことだね。
ちょっとあわれだな・・・転職をお薦めしたい。