プーチンの評価

ぼく自身の、プーチンに対する評価が最も高かったのは2001年頃だ。 理由は主に二つある。一つは、チェチェン人たちの間に、武士道に近い「自らの敵を敬う」という文化があり、彼らの態度に影響されたこと。彼は彼の、おそらく私たちとは全く異なったモラル体…

若者は海外に出た方がよい

専修大学の武田徹先生のゼミに呼んでいただいて、学生たちとお話しする機会をいただいた。大学に呼ばれて講義する機会はたまにあるのだが、今日は講義のあとでお茶をいただきながら雑談していて、はっとしたことがあった。 みなさん、海外旅行をしたことがな…

「月刊ムー」に売り込むネタ

1999年7の月、恐怖の大王、空より来たる アンゴルモアの大王を復活し マルスの前後に首尾よく支配するために。 1999年8月、プーチンは首相代行となってロシアの実権を握りました。 彼はかつてのモンゴル帝国の領土、すなわちユーラシアを支配したソ連を復活…

メモ

アフガニスタン侵攻ではソ連兵死者1.4万人に対してムジャヒディン死者6.1万人。侵攻された側が4.3倍殺されている。 チェチェン戦争ではロシア兵:チェチェン独立派の死者数は1.3万人:3.1万人と2.3倍。 今時ウクライナ侵略ではロシア兵:ウクライナ兵の死者…

カサンドラ

ギリシャ神話のトロイの王女カサンドラの逸話そのものだと感じる。ぼくも、他のチェチェンをみた誰もが知っていた。こうなることを予期していた。 This is Putin. At a Congress testimony a senator asked me what I think about “Vlad Pyutin?” I answered…

運命

2019年2月に旅券を馬鹿外務省に奪われて、どこにも行けなくなったと思ったら、コロナ禍でみんなが同じ状況に陥ったんだよな。それから、2000年代にプーチンに敵視されるようになって、やつが生きてる限りロシアを再訪できなくなったなあと思ってたら、自由世…

プーチンの弱点

プーチンは虚偽と暴力とテロのプロだが、弱点がある。 彼には経済が分からない。 プーチンがロシアの実権を握ってから23年になる。23年もの時間があったにも関わらず、プーチンはロシアに経済的な基礎体力を付けさせるという仕事を一切してこなかった。 ロシ…

広河隆一氏を擁護する卑劣なる輩について(3)

さて、「自分の書いたものを公開するならば質問状への回答は要らない」という内容の返信で、「逃げ」を決め込んだ自称ライター○○○○○○氏ですが、ぼくの方ではこの通り礼儀正しく穏やかに、メールの公表についてお知らせいたしました。 ------ ○○○さま ○○○さま…

広河隆一氏を擁護する卑劣なる輩について(2)

広河隆一氏を擁護する自称ライターのメールに対して、ぼくは以下のように返信しました。 - ○○○○○○さま いただいた質問メールへの回答ですが、クローズドな形でのメール返信という形ではお答えしません。 いただいた質問メールを含めた公開回答という形式でし…

広河隆一氏を擁護する卑劣なる輩について

「ネトウヨ」からおかしなメールが来た。 晒します。 ------ 常岡浩介 様 突然のメールで失礼いたします。 フリーライターの○○○○○○と申します。 この度、取材にご協力いただきたく、ご連絡いたしました。 現在、日本のセクハラ・性的暴行報道に関する本を執…

賢いかアホかの問題

たとえば、タリバンの中にも教養人はいて、欧米の知識人と対等に話ができるのがいる。具体的には英語の著書もあるアブドルサラーム・ザイーフ師あたりだ。彼はイスラム法学の知識も、欧米の常識も理解した上で、それでもタリバンの主張の優位を多くのメディ…

暗殺二年前のリトビネンコへのインタヴュー

ロシア連邦保安局の元中佐・アレクサンドル・リトビネンコ氏へのインタヴューは04年7月と9月の二回にわたって行った。一回目は私がロンドンへ赴き、氏 の自宅で行った。二回目は東京から東京シネマ新社の岡田一男氏とともに国際電話をかけて話を聞いた。日本…

話ができない

「専門家同士だとちゃんと話ができるから」 と、清水勉弁護士は語って、東京地検に電話を掛け始めた。 しばらく経って、驚きの色を浮かべて戻ってきて言った。 「担当検事が対応を拒んでいる。前代未聞ですよ」 警察官は刑事訴訟法に基づいて犯罪捜査、そし…

中東ぎらい

ぼくが「中東大嫌い」と、敢えて繰り返すのは、「イスラムは中東の宗教じゃない」といいたいというのがある。 キリスト教がパレスチナの宗教でもイスラエルの宗教でもなく、欧州を中心とする世界宗教であるように、イスラムも中東から「出てきた」というだけ…

イスラム過激派のいろいろ

自分の妻の鼻を切り落とした男の行方をタリバンが追跡 Taliban search for man who cuts off wife's nose: officialsISが自らの構成員の欧州出身女性聖戦主義者を「姦通の罪」で石打ち処刑 ISIS stones one of its own female jihadis to death on charges o…

シリア、反体制派の異状

シリア反体制派の動向に注目していますが、どうやら段々、おかしな方向へ行きつつある気配です。主流派の自由シリア軍については、かなり早い時期から、腐敗分子やならず者の混入、組織内部の連携の悪さ、熟練度の低さが表面化していました。海外の反体制派…

好き、嫌い

住みたいほど好きな国は香港とマレーシアとノルウェーです。 住むのはいやだけど、訪問するのが楽しみな地域は中央アジアと東欧、旧ソ連の国々。 死ぬほど嫌いな地域は中東、ナイジェリア、パキスタンです。

論理と非論理

10年以上前の「大仏破壊」のときに、他人の論理能力というのは当てにしてはいけないものだと分かった筈なんだけど、いつまで経っても不思議なのは、ぼくより頭のいい人は大多数なのに、それでもそういう人が倫理構成に失敗してしまうということだ。 結局、自…

連絡先の連絡

前回の更新はイスラマバードからでしたが、早い話が、その後またまたとっ捕まり、おっ返されて、その上、瀕死の重病に罹り、三途の川を取材して、生還いたしました。 お騒がせばっかりして、本当に申し訳ございません。二度とご迷惑おかけしませんと申し上げ…

イスラマバード

前回の投稿が7月4日でしたが、その後の顛末を報告していませんでした。 成田を発って、イスラマバードへ向かったものの、ベナジル・ブット国際空港でいきなり、入国拒否を言い渡され、乗ってきた飛行機にそのまま無理矢理乗せられて、日本に強制送還されたの…

パキスタンへ

今年の一月から延々と、アフガニスタンのビザを取るために努力してきましたが、アフガン外務省に無視され続けている状態です。仕方なく、今日、このあとパキスタンへ向かうことにします。 パキスタンではできるだけ早く、現地の携帯電話番号を入手しようと考…

米国の情報力

誘拐されたぼくの所在地を,米軍は正確に把握していたそうだ。無人攻撃機の偵察の力だと思う。でも、誘拐グループがヒズビ・イスラミあることを全く知らなかったらしい。つまり、上空からは正確に地上がみえていたにも関わらず、その地域がどんな集団の支配…

また、タリバンとイスラム党が衝突

18日に、マイダンシャー、ワルダック間で、タリバンとヒズビ・イスラミ(イスラム党)間の戦闘があり、二人が死亡したという。 http://www.pajhwok.com/en/2011/06/18/infighting-among-militants-maidan-wardak 記事では、戦ったヒズビ・イスラミをヘクマテ…

渋谷で座談会

一昨日は渋谷のAPFの新しい事務所が入ったビルで、山路徹さん、重信メイさんと座談会をしてまいりました。来てくださった皆さま、ありがとうございます。聞いて下さった皆さまはお分かりだと思いますが、ぼくは山路さんやメイちゃんとは政治的な主張みたいな…

佐賀市で講演

http://blog.livedoor.jp/sagaroso/archives/3187777.html 5月28日に寺澤有さん、常岡浩介さんを招き市民対話集会 5月28日に開催する「2011市民対話集会」の詳細をお知らせします 講師には聖域なき警察取材を続ける寺澤有さん(44)と、 アフガニスタンなど…

「邦人カメラマン、カイロで拘束」という情報について

昨日2011年2月4日日本時間午後8時前、エジプト、カイロのタハリール広場そばで、日本人カメラマン3人が私服警察官に拘束、連行されました。3人はまもなく釈放され、問題は解決したのですが、ぼくがTwitterに投稿した内容が、ソースを確認されないまま、転送…

サバウーン 3

うーん。ヒズビ・イスラミの中でアルガンディワル派が排除されたっていうわけでもないそうです。ただ、最近になって主流となり、党首の地位に収まったのはサバウーンで間違いありません。アルガンディワルとサバウーンの路線が正反対に近いのも間違いありま…

サバウーン 2

(下に続きます)ヘクマティヤルはクンドゥズ州イマーム・サヒーブの出身で、アルチ出身のサバウーンの隣村の出でもあり、二人は親しかったそうです。しかし、97年にヘクマティヤルがタリバンとの戦闘を断念し、イランに亡命したことから、サバウーンと、そ…

サバウーン

サバウーン大臣の来日は、ぼくが仕掛けたことではありません。同志社大学の中田考教授のしわざです。ぼくが誘拐されていて、不在の間に大学を動かして決めてしまわれたのです。ぼくが解放されて、自分の誘拐事件の主犯がラティフだと暴露し、それがサバウー…

リトビネンコ追悼イベント関連資料

明日のリトビネンコ追悼イベントの会場で配布予定の資料を予め公開いたします。事件の真相を暴露した故人の友人ゴルドファルブの手記です。 日本語版 0101116 sasha-boris-marina ロンドンのレーニン卿 on Scribd http://scr.bi/aObjnA日本のチェチェン支援…