米国の情報力

誘拐されたぼくの所在地を,米軍は正確に把握していたそうだ。無人攻撃機の偵察の力だと思う。でも、誘拐グループがヒズビ・イスラミあることを全く知らなかったらしい。つまり、上空からは正確に地上がみえていたにも関わらず、その地域がどんな集団の支配下であるかすら、把握できていなかったということだ。だから、カブールの日本大使館は米軍からも情報提供を受けていたにも関わらず、アフガン情報機関の報告する、「誘拐犯はタリバン」という情報を真に受けていた。
北部クンドゥズ州でもそうだが、東部クナール州の戦闘を従軍取材された横田徹さんによると、米軍部隊は、自分たちが対戦している相手がタリバンなのか、カーイダなのか、ヒズビ・イスラミなのか、やはり全く把握しておらず、すべて「タリバン」と呼んでいたそうだ。ぼくが聞いている話ではクナール州で米軍と激戦を繰り広げている集団はヒズビ・イスラミのヘクマティヤル派のはずだ。
ことほどさように、米国は現地の情報をまったく持たないまま、盲目同然の状態でこの戦争を続けている。
gloomynews氏はTwitter上で語っている。
https://twitter.com/#!/gloomynews/status/85004279903043584

アフガン駐留米軍タリバンとの「和平交渉」は全く進行していないとの米政府内部情報をNYtimesが報道。交渉相手の素性がわかりかけた程度で、「和平交渉」どころか「話し合い」とも呼べないと。 http://goo.gl/mJMwx カルザイは交渉事実を認めたが、米主導の交渉だと。

元記事
http://www.nytimes.com/2011/06/26/world/middleeast/26diplo.html?_r=3&hpw=&pagewanted=all
gloomynews氏の記事を読むまで、鈍いぼくは、こちらの記事を読んで、楽観的に観ていた

米国防長官:タリバンと和解「可能性は高い」
 【ワシントン古本陽荘】ゲーツ米国防長官は、23日放映された米PBSテレビのインタビューで、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンとの和解の可能性について、「うまくいく確率はおそらく高い」と述べ、楽観的な見通しを示した。ゲーツ長官は「(これまで)この種の紛争は、しばしば妥協と交渉で終わりに向かった」と指摘。「タリバンに(国際テロ組織アルカイダと断絶するよう)圧力をかけ続けなくてはいけない」と強調した。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110624k0000e030054000c.html?inb=yt

今夜ぼくは、ニコニコ生放送に出演して、911事件を陰謀論で説明する映画について感想を述べることになっている。

一体、9.11の真実とは何だったのか?

テロ組織・アルカーイダの仕業とされる
2001年9月11日の米国同時多発テロはいまなお“謎”に包まれ、
米国内外では多くの“疑問”が指摘されつづけています。

その“疑問”について、
事件の被害者や学者などの証言を集めて検証したのが、
イタリアで製作された長編ドキュメンタリー、『ZERO:9/11の虚構』。

そこで今回のニコニコ生放送では、
『ZERO:9/11の虚構』を無料上映。
その後、9.11はテロではなく陰謀とする、ZERO肯定派、
それを真っ向から否定する科学派など、
各界の有識者を招き、討論会を開催します。

事件から 10年。
果たして、9.11は本当にテロだったのか?
それとも陰謀だったのか?
熱いバトルを繰り広げます。

【第1部】21:30〜23:20
映画『ZERO:9/11の虚構』無料放送

【第2部】23:20〜25:00
激論「映画ZEROとは何か?」

【出演者】
 ・きくちゆみ(「ZERO」日本語版制作ディレクター)
 ・岡田元治(株式会社リンク社長)
 ・山崎淑子(ジャーナリスト)
  ・菊池誠(大阪大学サイバーメディアセンター教授)
 ・奥菜秀次(作家)
 ・常岡浩介(戦場ジャーナリスト)
 ・モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)

●司会
 ・井上トシユキ(ジャーナリスト)

『ZERO:9/11の虚構』

また番組ではメールを募集。
テーマは「9.11の真実について」
投稿フォームから送ってください。

http://j.mp/kLHBrf
この映画をわざわざ日本に紹介した人たちは、信頼性の高い情報というものがどういうものかを全く理解していないだけでなく、やはり盲目的に、米国という国の情報に関する能力をとてつもなく過大に評価している。もしも、911事件を事前に察知したり、あまつさえ、自作自演で実行できるような能力があったとしたら、彼らはそもそも、今頃こんなに路頭に迷ってはいなかったはずだ。