妄想で記事を書くひとびと(その2)

「さて、アメリカの態度ですが、実は劇場事件が発生した同時刻にアメリカのホワイトハウスチェチェン問題の重要な会合が開かれていたことが判りました。チェチェンからはアフマドフ外相が、アメリカ側では、ブレジンスキー元補佐官、ヨーロッパからは全欧評議会チェチェン担当のジャッド卿で、ロシアから、アンナ・ポリトコフスカヤ女史が招かれていた。劇場事件の発生で色んな仲介人が取りざたされる中、最適の人物として、アンナが浮かび上がり、急遽彼女をモスクワに送ることになり、座席の確保にアメリカ側が大変苦労したと『ノーヴァヤ・ガゼータ』紙は報じています。

常岡さんなら上記の顔ぶれから浮かぶ線を思い浮かべられる事と思います。アメリカは、ロシアの言う『国際テロリズム』うんぬんには全然のってませんよ。劇場事件へのアッピールで、(渡辺氏が翻訳作業を)放り出したチェチェンプレスのマスハドフへのインタビューはもっと重要なことが載っていました。マスハドフがはっきりとアフマドフやザカエフに対する信認を表明し、かれらの和平交渉が自分の統制下に行われていると明言し、またブレジンスキー、ルイブキン、ハスブラートフらのイニシアティフにも謝意を表しました。それを即時カフカスセンターにも転載させ、決着をつけています。」(以上、渡辺氏からいただいたメールの抜粋)
(その3に続く)