遠藤さん、南条さん

気鋭の若手写真家・浅井寿樹さんの紹介で、
写真界の巨匠・遠藤正雄さんに会った。
遠藤さんの名はアフガニスタンを取材中に
至る所で聞こえていた。
チェチェン紛争でも日本人がまだ誰も行っていなかった頃、
戦争の一番初めから激戦地で取材されていた。
スキンヘッドにひげ面、厳つく太い眉毛なのに、
ちっとも恐く見えないのは、目が優しいからだ。
写真界の重鎮といわれる人にありがちな
尊大なところが全く見えない。
南条尚子さんに話が及ぶとつぶらな瞳に涙が浮かんだ。
南条尚子さんは88年の8月に、アフガニスタン
タンギー・バリで取材中、地雷を踏んで亡くなった。
私にとっても、
彼女の遺作「戦士たちの貌」(径書房)を読んだのが、
アフガニスタンへ向かった直接のきっかけだ。
遠藤さんは彼女の死に関して、
著作の中で書いているそうだ。
明日、本屋で探そう。

遠藤さんには「積極的に営業をしなきゃ」とアドバイスを頂いた。
パレスティナへ行くのに、「ダメもと」なんて心構えでは駄目だって。
言われてみれば、当然だ。
気合いを入れよう。

浅井さんには「ギャルギャルはダメだよ。
読者のほとんどは女性なんだから」と叱られた。
浅井さん、検索してこのサイトを見たそうだ。
やっぱりギャルギャルは駄目なのか、がっくりこん。