2004-07-22から1日間の記事一覧

なんとかなるか

午後1時、バイクでS社へ、ロンドン取材分に関して打ち合わせ。午後5時、御茶ノ水の山の上ホテルのロビーでNHKクローズアップ現代のスタッフと打ち合わせ。いずれも意義の大きい話し合いができた気がする。午後7時頃、ありーさから電話。バイクで江古田へ。イ…

香港

来るときは夜だったので、初めて自分の目で香港を見た。飛行機の窓から見下ろす香港に、私は吃驚してしまった。なにしろ、地上にあるものすべてが縦になっていて、重力の法則に抵抗し続けているのだ。横倒しで据えられているのは巨大な橋ばかりだった。ロン…

ヒースロー

午前9時にチェックアウト。そのままキングズクロスからヒースローへ。名税店で考えあぐんだ挙句、※※に妖精の人形と鏡を買った。18ポンド。そうだ。英国はケルトの伝説の残る妖精の国でもある。ポンドの現金は105ポンド余った。500ポンド持っていたから400ポ…

帰国準備

昨日、キングズクロス側の店で買ったパック詰めのローストビーフ切り落としは悪くなかった。ウェルダンの焼き方で、味が隅々までよく染みていた。正午までに食べてしまった。イラク・シーア派のサドル師の代理人は、日本軍のイラク駐留を歓迎すると語ったそ…

異変のそら(その1)

シャワーを浴びて、洗濯を済まして、午後2時にサイバーカフェへ。このサイバーカフェには、一台としてまともなコンピュータがない。ある台はマウスのボールが床を転がるのを、拾ってはセットしなおす。ある台はモニターが気持ちの悪い緑色だ。ある台はメニュ…

異変のそら(その2)

横浜ではこの暑い真昼間に、大きな雹が降ったそうだ。明らかに異常気象だという気がする。※※は近所のサティでレディボーデンを買ってきたが、冷蔵庫の製氷室に入りきれなかったので、一気に食べてしまった。これでまたおなかを壊すに違いない。二つの視点に…

異変のそら(その3)

つまり、隠された真のテーマは人権ではなく、政治だ。なんのことはない。パレスチナやイラクは、政治の世界での反米と親米の格闘ショーのリングなのだ。本当に人権を守るために活動している人たちというのは、イラクやパレスチナにもいるはいるが、大騒ぎを…

ホームパーティ

午前10時過ぎにサイバーカフェへいったら、閉まっていた。なんと週休二日なのかと落胆したが、シャッターの張り紙をよく読んだら、「本日、正午より営業」とあった。キングズクロスの先の聖パンクラスまでぶらぶら歩いて、ディンウィディに帰ってきた。それ…

中華デート

モスクに行きたかったけど、場所が分からなかったので仕方がない。リージェントストリートにそびえていると、ありーさがあとで教えてくれた。ギャルギャルAちゃんが正午前に電話をくれた。午後1時にラッセルスクエアで待ち合わせする。彼女はMさんという27か…

逢えない

※※とメッセンジャーが繋がった。心の中のなにかの塊のようなものがみるみる溶けてゆく。私がイラクで無意味にぐずぐずしている間に、ハムザートは死んでしまった。彼の生きざまを私は見届けることができなかった。ビスラン・バムーツキも、アスランベックも…

雨の倫敦(その1)

午後3時半頃にはロンドンは雨模様だった。午後4時よりも少し早く、シャミルはキングズクロスで待っていた。地下鉄の※※ラインで※※まで。そこから更にバスに乗って、高台の住宅地へ。そこにリトビネンコ邸はあった。ザカエフ邸も近くらしい。リトビネンコはラ…

雨の倫敦(その2)

独りでいると、悲しいことしか考えられない。なにもかも、最悪の可能性ばかりに考えが及んでゆく。苦しくて、苦しくて仕方がない。ザラ・イマエワは、「現在表舞台に立っている人物でチェチェン国民を率いられる人間はいない」といった。「誰もがこの戦争犯…

邂逅

午後3時半にハイドパーク内のデューク・ウェリントン像前でシャミルと待ち合わせ。午後4時過ぎ、ヒルトンホテル地階のカフェでアフメド・ザカエフ氏とアレクサンドル・リトビネンコ氏に逢った。リトビネンコは誰かにている。そう、ビートルズのポール・マッ…

シャミル・ザカエフ

4年振りのシャミル・ザカエフは、少しも変わっていなかった。相変わらずスマートで、ハンサムで、静かないい男だった。99年に私たちをグロズヌィへ連れて行ってくれたオマルは死んだのだそうだ。2002年に、ウクライナで車を運転中、立ち木に衝突したのだとい…

道程

バスだとか、列車だとか、飛行機だとか、乗り物に乗って長い距離を旅行するのは苦にならないが、一方でとてもいやだ。私はこういうとき、道中いつも悲しいことばかり思い出して止まらなくなってしまう。

水戸講演

午前9時半東京駅発のバスで水戸へ。午後1時半より、「憲法ネットいばらき」主催の「常岡浩介によるイラク報告」。参加は百数十人。「今もイラクの将来を楽観している」といったことに賛否含め反響が大きかった。前半でイラクの話をして、後半でそれよりも重…

マスコミ市民7月号

7月15日発売のマスコミ市民7月号・巻頭に(参照→ http://homepage3.nifty.com/masukomi-shimin/)シンポジウム「イラク報道を考える」イラク報道から見えるメディアの問題点原田浩司/常岡浩介/綿井健陽/安田純平/田島泰彦が、掲載されています。よろしく…