邂逅

午後3時半にハイドパーク内のデューク・ウェリントン像前で
シャミルと待ち合わせ。
午後4時過ぎ、ヒルトンホテル地階のカフェでアフメド・ザカエフ氏と
アレクサンドル・リトビネンコ氏に逢った。
リトビネンコは誰かにている。
そう、ビートルズポール・マッカートニーだ。
彼は20年間もKGBで働き、エリツィン時代に袂を分かった。
ザカエフは少しも変わっていない。
チェチェンのVIPは少し見ない間に顔つきが変わってしまうので、
いつも面食らわされる。
バサエフもそうだし、ゲラエフもそうだ。

明日午後4時に、キングズクロスでシャミルと待ち合わせる。
シャミルは私をリトビネンコ邸へ案内してくれる。
リトビネンコは、チェチェンを救うことはロシアを救うことだといった。
それはその通りだと思う。
ロシアは今や、巨大な牢獄と化しつつある。