裏切り者

ポリトコフスカヤを殺したのはラムザン・カディロフの手のものだと、
アンドレイ・バビツキーが指摘している。
http://groups.msn.com/ChechenWatch/general.msnw?action=get_message&mview=1&ID_Message=1971
http://www.svobodanews.ru/Article/2006/10/07/20061007214906310.html
ラムザン・カディロフチェチェン人だ。それも、独立派を裏切って
プーチンに忠誠を誓った私兵集団・偽イスラム聖戦士部隊のボスで、
現在のチェチェン・親ロシア傀儡政権の第一副首相だ。
バビツキー自身が2000年に、カディロフ部隊のものかどうかは定かでないが、
ロシア秘密警察FSB指揮下で動く偽イスラム聖戦士部隊に誘拐され、
あわや一命を取り留めている。
2001年に私が従軍取材したチェチェン独立派部隊の中にも、ニセモノの
グループが紛れ込んでいて、これはロシア側に情報を流していただけでなく、
私の生命にとってもっとも危険な存在となっていた。
ナチス占領下の東欧でも、日本占領下の朝鮮半島アジア諸国でも、実際に
蛮行を働くのはこうした裏切り者たちが中心であったりする。

侵略・占領された地域が自由を回復する過程では、どうしても内戦を経る。
それは、中国しかり、ユーゴスラビアしかり、ベトナムしかり、
アフガニスタンしかり、そして、今やイラクで同じことが起こっている。
イラクで宗派間の争いが続いていることを、眉をひそめて非難する資格は
私たちにはない。私たちも侵略者に迎合し屈したトレイターの一味なので。