TBS「イスラム武装勢力に日本人義勇兵」

昨日、テレビ東京が夕方のニュースでハワジのビデオ映像を放送した。
今日は、TBSが私にインタヴューを申し入れ、
私はハワジのお父さまと相談の上、これを受けた。(↓)

http://news.tbs.co.jp/asx/news604604_7.asx
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline604604.html

ディレクターはボスニア紛争時にフリージャーナリストとして活躍され、
「一人ぼっちの救出作戦」(NHK出版)を著して評判になった水口康成さんだった。

放送終了後、ハワジのお父さまが電話をくださり、
TBSの待合いフロアに現れた。
報道部で放送を録画したビデオを見せてもらおうというのだ。
予定外だったので面食らったが、お父さまとしては
息子の元気な姿を確認するチャンスなのだから、仕方がないと思う。

お父さまとしては「イスラム武装勢力に日本人義勇兵」というタイトルに
違和感を感じたそうだ。
チェチェンに」と書かずに「イスラム武装勢力」とだけ書くのは、
マイナスイメージへの誘導ではないかというのだ。

私はそれとは別に、いかにも不自然な大本営発表じみたロシア当局発表を
「××によりますと」もつけずに、
疑いもなく言い切り文の原稿にしてしまった点などに、
元記者として「うひゃーヤッチャッタ」と思ったのだが、
本当はわざわざ水口さんにいう気はなかった。
でも、お父さんがずけずけと意見を言うのにつられて、
つい歯に衣を着せない指摘をしてしまった。

スタンスが私と全然違うことは明らかだったが、それは問題ではない。
水口さんは誠意を持って、対応してくださったと思う。

TBSは報道特集林克明さんと協力してチェチェン戦争を取りあげたが、
その後の独自な取材は、はっきり申し上げると一切していない。
ロシア政府の発表がそのまま彼らのチェチェン戦争についての知識となっている。
しかし、彼らに「取材しろ」といっても無駄なのだ。
そのような体制を取れる会社ではないし、それ以前に人材がない。
例えば、水口さんがチェチェン戦争を知らないからといって、責められない。
水口さんはチェチェン戦争の担当でも、ロシア担当ですらないのだ。
お父さまの目的は、今回の担当ディレクターと情報交換をして、
今後も積極的に取材に取り組んでもらおうということだったのだが、
その望みがないことはすぐに悟られたようだった。