ハワジの姿(その2)

私が聞いている話では、外務省はハワジのお父さまに、
ハワジの身柄引き取りのために努力する、
特にロシアに引き渡されたりすることがないよう全力を尽くすと、
約束されたという。

昨秋、私自身が不当にグルジア政府の拘束下におかれたとき、
外務省は解放のために奮闘してくれた。
心から感謝しているし、外務省スタッフの職務遂行への熱意にうたれた。
今回も、大いに期待している。

しかし、現地では、日本国外務省はハワジの件に関知しないと
表明していると報道されているそうだ。
どちらが本当なのか?

日本政府が「国内問題」とチェチェンでの殺戮に荷担し、
知らぬ存ぜぬを決め込んだところに、
ハワジは「さに非ず。人ごとではない」と現地に乗り込み、
日本人をはじめ、世界の無関心に異議を唱えたのだ。
いってみれば、ハワジは日本の外交政策の矛盾点を突いてしまった。

宗男の弊害は、これを機会に一掃すべきじゃないかなあ?
チェチェン戦争は国内問題」などといわずに、
「人権を尊重して」「平和的に解決を」と
世界中どこにいっても通用する当たり前なことをいいさえすれば、
何一つ、無理な外交政策をとらなくてもいいんだから。