大虐殺五輪

五輪直前の中国、ウイグル自治区で警察官が殺害された爆破事件や
五輪を標的とした攻撃予告に関して、やっぱり日本のメディアは「テロ」
「テロ」と、書いています。んで、欧州のメディアはやっぱり、そうは書いて
ないんですよね。
五輪は平和の祭典なので、五輪開催を認めるということは、その地が平和の
祭典を行うに相応しいと認めることになります。現実には中国にはチベットや
ウイグルで戦争状態、というよりも一方的な弾圧が続いていますから、
第三者が五輪開催を認めることは、そこに紛争状態が存在しないという中国の
政策を追認することにすらなると判断されても仕方がありません。
五輪は一般市民が任意に開催するものではありませんし、それぞれの国家の
政策そのものであって、国家の事業です。だったら、そりゃ、当然、その
国家の紛争当事者にとって攻撃対象になるでしょう。
北京オリンピックのあとには、ロシア・北カフカスのソチでもまた、冬季
オリンピックが予定されています。北カフカスって戦場以外のなにものでも
ないよ。チェチェンでも、イングーシでも、北オセチアでも、毎日ばかすか
殺し合っているよ。
イスタンブルで活動している北カフカス少数民族のグループは、ソチ・
オリンピックを「大虐殺五輪」と呼んでボイコットを呼びかけています。
http://www.olympicgenocide.org/
今見たら、北京オリンピックもダルフール問題などに絡んで、大虐殺五輪
と呼ばれていたのね。
まあ、そういうわけなんで、バカみたいなエセ平和の祭典はやめた方が
いいと思う。ぼくはもともとシラケ世代でもあるので、盛り上がる気にも
ならんとです。