ソルジェニーツィン

ソルジェニーツィンの死去について、各新聞がマンセー記事ばっかりなので、
どうしてこんなアホウ記者しかいないのかと、頭を抱えていたら、産経の
内藤泰朗記者だけが、他とは別格の冷静かつ的確な記事を書いて
いらっしゃった。やっぱり、この人はすごい。
その通り、ソルジェニーツィンスターリン体制には勇敢に抵抗したが、
プーチン専制への批判力はゼロだった。彼は強烈な民族主義者だったけど、
民族派ロシア人の中からプーチンへのちゃんとした批判と抵抗が出てきて
いないのは、現代ロシア人の弱さでもあり、不幸だ。
文化人の中からではなく、KGBのリトビネンコだけがそれをやったのだった。
ロシアが欧米と違った「独自の道」を模索するのは当然だ。しかし、それを
安易に、人間性を放棄し、暴力と恐怖へ逃避するための言い訳とするなら、
ロシアは世界から尊敬を勝ち取れないだろう。そして、愛国心とはロシア
ではすなわち排他主義である、と誤解されても致し方なくなってしまう。
そういうタイプの「愛国者」は日本にも、どこにでもいる。

矛盾抱えた文豪、ソルジェニーツィン氏の功罪
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080804/erp0808042057010-n1.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080804-00000962-san-int

Gくんに、「スーヤ(焼き肉)食べたい」といっても、「金がない」と、
断られる日々なので、毎日食パンばかり食べて生きています。腹減った。