ドーハ村

ミツバチ村をあとにした私とブラドは、今度はドーハ村のS氏の家にお邪魔させていただいた。夕食にいただいた羊肉とぶどうの葉で米を包んだ料理がすばらしく美味しかった。

S氏の親戚の多くは、ベツレヘム近郊のデヘイシャ難民キャンプに住んでいて、私たちは宵に車でキャンプを訪れ、親戚のみなさんとともに過ごした。
S氏は実はスロバキアに留学していたことがあり、流暢なスロバク語を話す。このため、一家が話すアラビア語をS氏がスロバク語に翻訳し、これをさらにブラドがロシア語に訳すという方法で、私たちは何とか意志疎通を図ることができた。

昨日のミツバチ村ではどの家でも女性を見かけることがなかったが、ドーハ村とデヘイシャ難民キャンプでは、一家の女性たちが歓談に加わった。一口にパレスチナといっても、社会習慣には地域ごとにかなりの差がある。