ガザへ?

ドーハ村からエルサレムに戻ってきた。パームホステルは相変わらず無知で非常識な日本人バックパッカーとヒッピー崩れの欧米人で溢れている。イスタンブルのTree of Lifeも同じような日本人のたまり場だが、あっちが年中異臭まで放って不潔なのに対して、ここは少なくとも清潔なのがいい。スタッフがまともなパレスチナ人だからだ。

久しぶりに汚れた衣類を選択することができた。しかし、夕方、シャワーを浴びようとしたら湯が出なかった。大勢が一気に湯を使うと温水器が機能不全になるらしい。すぐに体を洗いたいが、朝まで待たねばならないかも知れない。

本当はここに戻るまでに、ガザに入るための何らかの人脈を見つけるはずだった。が、結局方法が見つからない。困り果てていたら、5年前のガザ訪問時にお世話になったW氏と電話連絡が付いた。これまでも同じ番号に掛けていたのだが、なぜか繋がらなかったのだ。

ここしばらく、なぜか無理矢理ロシア語でここの人たちと意思疎通を図っていたが、久しぶりに明瞭な英語を聞くことができて嬉しかった。ブラドは英語が苦手なので、もしガザに入れたら今度は私が通訳してあげなければいけない。

聞いている話では、ガザの入り口となるエレズ検問所は閉鎖されているという。しかし、W氏は、「通れるのでは?」といった。ダメもとで、明日行ってみようとブラドと決めた。