やっぱ監視?

今回のグルジア滞在中、グルジア治安機関などの自分に対する監視活動を感じたことはほとんどありませんでした。朝日ニュースターニュースの深層」生放送中にリポート中の国際電話が不自然に切れたのが唯一の不審なできごとです。
ところが昨日は、タマジさんちにお邪魔して2時間ほどしたところに、いきなり「KKB」職員と名乗るチェチェン人の男がやって来ました。KKBってぼくは知りませんでしたが、タマジさんの説明によると、グルジアの国内向けの秘密警察組織だそうです。このKKB職員はグルジア語とチェチェン語が流暢で、ロシア語はまるで分からないという人物でした。
ぼくは彼から、パンキシへ来た目的だとか、今までの経路だとか、今後の予定などを質問され、パスポートの情報をメモされました。
ぼくはてっきりタマジ氏が連れてきたのだと思っていたのですが、今まで来たこともなかったのに、なんの予告もなくいきなり来たのだそうです。いったいどうやって、ぼくがここにいることを知ったのかも分かりません。
今回、ぼくは誰にもいわずにここへ来て、マルシルートカ(ミニバス)の中ですら誰とも話しませんでした。マルシルートカを降りてから、路上にいたお年寄りの男性に声をかけて、村のチェチェン難民代表に会いたいと告げただけです。考えられるとすると、あのお年寄りが通報でもしたか、というぐらい。
タマジさんはKKBの到来を非常に不審がっていました。まあ、でも、ぼくはテロリストとかじゃなくて、本当にただ普通よりちょっとかわいいだけのジャーナリストですから、どうってことないと思います。