正確だった情報・続き

同日、共同の電話取材に応えたアフガニスタン政府内務省のザマリー・バシリ(Zamary Bashry)報道官は、北部サラプール(Sarapul)、Baghlan(バグラン)、Kunduzu(クンドゥズ)の3カ所で常岡氏の捜索を始めていると回答。政府当局は公表されるまで、常岡氏がアフガニスタンに入国していることを察知していなかったことを認めた。常岡氏が報道ビザで入国していなかったことを示唆したと見られる。

一方、アフガニスタン政府情報部門の関係者は、常岡氏が身代金目的で誘拐された可能性があると述べた。同関係者によると、クンドゥズではタリバン勢力の他に、ヒズビ・イスラミ(Hizb-i-Islami)などの武装勢力やアルカーイダ・ネットワークが活動しており、これらのグループは、地元住民を身代金目的で誘拐することで知られている。また、金銭目的のための誘拐を行い、その上でタリバンの名を語る地元ギャング集団や強盗集団も一部存在するとした。


以上です。
もちろん、初めのところの、「バグランの刑務所にいる」というのはウソでした。が、「タリバンではなく、ヒズビ・イスラミの可能性も」という指摘は正しかったわけです。真実に近づいていた情報を、「タリバンと断定」して、間違いに誘導したのはカルザイ政権です。

そうそう。6月14日から2週間ほど拘束されていたアブドゥルハリム司令官の親戚筋の民家には、ぼくが捕まる以前にも、「ウズベク人のムッラー」が3日間、拘束されていたことがあったそうです。「金銭目的で地元住民の誘拐を行い、タリバンの名を騙る」事件の前例だったのかも知れません。