週刊朝日、4行分の取材

週刊朝日2009年9月11日号(9月2日発売号)が店頭に出たので、お話できます。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=10703
実は30日の投票日、夕方から群馬県高崎市に出張していました。週刊朝日
編集部から「突然ですが、ヒマですか?」と、突然のお電話いただいたもので。
「ヒマ、です」としか答えられなかったぼくは、大急ぎでシャワーを浴びて、
タクシーと新幹線で、自民党福田康夫の選挙事務所へ駆けつけました。
福田が出た群馬4区では民主党新人の三宅雪子が「あなたの雪子と真夏の政権
交代」という、意味不明なキャッチコピーで出馬していましたが、こんな
おバカな相手でも、福田の敗色濃厚が伝えられていました。
ところが、福田がどんな選挙戦を展開したかは週刊朝日誌面をみていただくと
して、結果的には1万票ほどの差を付けて、福田が勝ってしまったのです。
さて、200人の支持者が集まった前での福田の勝利会見の内容です。
「まったく汗と涙の選挙でした。
なにしろ、相手が見えないんですよ」
と、まずは対抗馬の三宅氏をバカにします。続いて…
「この勝利は貴重なものです。
自民党に反省すべきところはいっぱいある。
反省をもとに、よりよい党を作って行きたいと思います」
反省もなにも、自民党がこれほどの逆風の中でみごとに壊滅したのは
民主党がなにかすばらしい仕事をしたからではありません。誰あろう、
福田本人が政権を投げ出したからです。それなのに、「自民党が反省
すべき」って…
思い出すのは2004年、イラク人質事件のとき、拉致され、無事帰還した
フリージャーナリスト安田純平くんについて、「こんな問題を起こした記者を
使うメディアはない」と、日本中を前にやはりバカにしたことです。
その後、安田くんは著書を2冊出し、イラクへも再潜入し、取材を継続しまし
たが、福田の方は首相となったものの、無能っぷりをさらけ出し、あげく
政権を放棄して、小泉時代まで人気絶頂だった自民党を急転直下、どん底
叩き込みました。
頼むからそんな自分を客観的にみて欲しいものです。
今回の選挙では、こんな福田も、安倍晋三も、小泉の次男も、つまり、自民党
の一番問題あるところはだれ一人、打撃を受けなかったので、福田がそうで
あるように反省して再起、なんてことも望めそうもありません。
ぼくの取材成果は、週刊朝日誌面では130ページのおしまい4行分だけに反映
されています。どうぞ、よろしく!