2002-01-14から1日間の記事一覧

理解不能という理解(その1)

ベルナルド・ベルトリッチというイタリアの映画監督は、映画ラスト・エンペラーの中で中国を「神秘の国」として描いた。冒頭、皇帝となる溥儀が西大后の死に立ち会う場面で、彼女は城の中にいながら霧に包まれ、妖しげな言葉を残して息絶えるが否や、口には…

理解不能という理解(その2)

日本人がイスラムを理解する方法はただ一つ、それはイスラムに帰依することだ。もちろん、この場合の理解は宗教学や文化人類学などの立場からアプローチする理解とは異なる。絵に描いた餅は食べられないが、自分自身が餅になってしまったらやはり餅の味は分…

理解不能という理解(その3)

欧米の立場でいう「原理主義者」の今最も人気者といったら、なんといってもウサマ・ビン・ラディン氏であろうが、では、彼をモスレムの立場から表現すると、どうなるかというと、つまり彼が考えるイスラムとはそのようなものであったということだ。イスラム…