バグラムの闇

フランスのAFPが英BBCを引いて、アフガニスタンのバグラム米軍基地内での
収容者に対する拷問を告発しています。
http://www.afpbb.com/article/politics/2614751/4299175
バグラムでの拷問については、ぼくもアフガニスタンにいる間に聞きました。
あれはもはや公然の秘密です。
キューバグアンタナモでの拷問についてはいっぱい暴露ネタが出てしまった
のでちょっとだけバレてしまいましたが、バグラムは公式な情報がなんにも
出て来ません。
米軍当局ががっちりと情報統制をしています。バグラムに入ることを認め
られているのは国際赤十字委員会だけですが、彼らはなにを見てもバラさない
と約束してしまっていて、むしろ拷問への協力を疑われる立場です。
ザイーフ師にもムタワキル師にも批判されていました。ザイーフ師は「米国は
まず国際法を守れ」と語りました。(CNNのインタヴューではなぜかまったく
そういうことを語ってないことになっている)ムタワキル師は「バグラムで
行われていることをアフガン人が関与できない現状がある限り、現政権に
協力できない」と、語りました。
「世界に自由と民主主義を拡大する」のが米国の理念だそうで、それ自体
「大きなお世話だ」という人も多いですけど、実際にはやはり、世界のどこ
にもそんなステキなものは拡大してもらってないよなあ。