エジプトのチェチェン留学生に拷問・暗殺の危機

エジプトがイスラエルの言いなりになってガザの封鎖に協力している、とか、
米国の圧力に屈服してパレスチナ人を迫害している、とかいうのは正確では
ありません。エジプトは誰の都合でもなく、自分たちの道を邁進しています。
つまり、独裁者ムバラクムバラクとその一族の権力を維持し、利権を守る
ために、大多数のエジプト人を意志を代表するムスリム同胞団を弾圧し、
ムスリム同胞団と協力しかねない政治的、社会的グループを徹底的に排除
しようとしているのです。
「緊急! エジプトのチェチェン人学生、強制送還/拷問と虐待の恐れ」
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2453
http://chechennews.org/
http://d.hatena.ne.jp/chechen/20090622/1245657188
このケースでは、エジプト・ムバラク政権は米国でもイスラエルでもなく、
その敵・ロシアの圧力に屈する形で、チェチェン独立派の重要人物を家族に
持つチェチェン人の留学生をロシアへ送還しようとしています。
過去にいくつかの国がロシアの恫喝に屈して、自国に逃れたチェチェン
難民をロシアへ送還しましたが、送還された人たちの消息はほとんど
途絶えているそうです。おそらく、生きてはいないでしょう。
じゃあ、悪いのはロシアじゃん?いや、それは当然なのでわざわざぼくの
日記に書かんでもいいでしょ。ぼくはロシアが大好きなんですけどね。