違法認識

これほど危険な環境で、これほどガンガン取材しているのはずいぶん久しぶりな気がします。
昨日、アンサリさんのお家で、テレビを観ていたら、パシュトゥンの歌と踊りが流れていました。
「アンサリさんも音楽はハラーム(イスラム法に於ける違法)だと思う?」と聞いたら、「思うよ」とのこと。先日、ジャララバードでアジマールのご家族に楽団を呼んだパーティに招待していただいたとき、音楽がすばらしかったので、その感動を伝えるのに、「アルハムドリッラー」といったら、一堂が大笑いしました。そして、「アルハムドリッラー、といってはいけないんだよ。だって、音楽はハラームなんだからね」との説明。
タリバンじゃなくても、普通のアフガン人の常識的な知識として、音楽はハラームと認識されているのが分かりました。
ぼくはアンサリさんに、「だって、コーランにハラームと書いてないよ。ハディースにあるのは知ってるけど。もし、大事なことならコーランに書いてあるんじゃない?」と、いいました。ハディースは嘘っぱちだ、とまではいいませんでした。以前、チェチェン人を前にそういったら猛反発を食らったことがあります。
しかし、それにしても、やっぱり、タリバンアフガニスタンでは全然特殊でもへんてこでもない存在だったんだなあ。ぼくは変だと思うけど。