ニコジ解放?

こちらのニュースで、ロシア軍が「緩衝地帯」から撤退を開始したと出たので、明日またゴリに見に行ってきます。昨日、ロシア軍検問所を通過したやぶ蚊さんの話では、そのときはまだロシア軍は居座っていたそうです。占領下の人たちが解放されているといいなあ。オセット民兵も撤退したのかなあ。
一昨日、トビリシで哲学を研究しているという博士課程の大学院生ステファノくんにホームパーティに招かれました。ステファノくんはイタリア系米国人で、パーティにはグルジア人、米、独、日の多国籍の客が集まっていました。そこではグルジア、英、独、露、日と、5つの言葉が飛び交っていて、ぼくはそのうち、自分が知っている日、英、露の三ヶ国語を次々に切り替えて話さねばなりませんでした。引きこもりにはけっこう厳しい課題です。
ご一緒いただいたやぶ蚊さんもおっしゃっていたんですが、語彙や文法上の知識は母語以外では英語がもっとも有利なのにも関わらず、外国語を話すときにかかるストレスでいうと、英語がもっとも億劫だと実感しました。やぶ蚊さんにとってはグルジア語とロシア語、ぼくにとってはロシア語というのは、知識でいうと英語よりは乏しいのですが、大したストレスもなく自然に話せるのです。そういえば、ペルシア語もぼくはぜんぜん億劫な気がしません。
知識では英語が勝っていても、実際に会話した経験で他言語の方が慣れているせいかな、とも考えましたが、ぼくは去年から1年近く、ナイジェリアで英語だけで生活してたんだよなあ。アホウなナイジェリア人と英語で怒鳴り合い、ドツキ合いしてたよ。
英語で会話するときにかかるストレスは、英語という言語の発音の複雑さから来ているような気がします。国際語としては不適当なんじゃないかなあ。
ところで、10ヶ国語を自由に操れるというやぶ蚊さんは英語を話してもロシア語を話しても、すべてグルジア語のイントネーションになっているのが見事でした。
そういえば今朝、ツィアラおばあちゃんの民宿にフランス人の旅行者がやってきました。彼はロシア語、グルジア語どころか、英語もほぼまったく分からず、ナイジェリア時代のぼくのバイト先みたいでした。勇気があるなあ。今まで「米国人は全員田舎もんでおバカだけど、おフランス人は全員シトワイヤンでインテリジェ〜ン」と、盲信していたぼくにはショックでした。ぼくに、「きみ、ロシア人?」と、訊ねてきました。んなわけないだろ。