ゴスペルソウル

F氏の一家は、みんなで教会へいってただけでした。今、伺って、夕食を
いただいてきました。さっきまで腹ペコで気が立ってたんですけど、お腹が
一杯になったら頭が冷えました。
それよりなにより、F氏の家には、聴いたこともないゴスペルソウルが
ステレオでかかっていました。ナイジェリアのものではなく、米国南部の
ものでしょう。それがあまりに素晴らしくて、ぼくはF氏の家にいながら、
完全にあっちの世界へいっちゃっていました。
ナイジェリアのキリスト教は米国南部のものと完全にリンクしていて、
音楽などの文化もまた、共有しています。
ゴスペルソウルのおかげで、もやもやしていた気分がすっかり晴れて、
なんだか幸せな気がしてきました。単純で済みません。
そういえば、ぼくが宇多田さん好きなのも、彼女のルーツが米国の黒人音楽に
あるからだと思います。今の宇多田さんはR&Bというジャンルではないけど、
ぼくには彼女がR&Bからモーツァルトへの壮大な旅をしているようにみえます。
ぼくが学生の時にはまっていたのは久保田利伸氏でしたけど、彼もまた、
日本語でソウルを歌い、「黄色い黒人」を名乗るほどのブラック・カルチュア
エヴァンゲリストです。
晩ご飯は豆のゲル状煮込みでした。豆のゲルなら、日本にも「あんこ」という
ものがありますから、抵抗なく食べられました。我ながら勝手だなあ。
ミネラルウォーターも食パンももらってきました。仕事は、健闘したと
いっていい結果でした。ホテル代は明朝、F氏がまとめて払うそうです。
ああ、よかった。