生命力

今、滞在しているラゴスのメインランドはスラム状態の下町で、往来には
車に轢き潰されたドブネズミの死体が点々としています。安宿は蚊の巣に
なっていて、天井のファンを回しっぱなしにしているのに、全身刺され
まくっています。
ここに泊まっているのは、仕事の拠点となっているF氏の自宅から徒歩3分の
距離にあるからです。F氏の家では毎日、腐ったものを食べて生き延びて
います。
なぜ、ぼくがまだ生きているのか不思議。しょっちゅうお腹壊してるし、
今もなんか気持ち悪いけど。

ナイジェリア人は生きているじゃないかというなかれ。彼らの平均寿命は
50歳程度です。乳幼児の死亡率が高いからだそうですが、こんな劣悪な
衛生状態の中に抵抗力の弱い乳幼児を置いておけば、そりゃ、バタバタ
死んでゆくだろうな、と思います。ぼくもきっともうすぐ死ぬよ。

しかし、あと11日!