激安ロンドン

見てると彼らは仲間内ではとても仲がよくて、決してケンカをしないけれど、
外に出ると出会い頭の他人と突然怒鳴り合いをしています。今朝は電気代の
集金人ともうすぐ血ィ見るかなというような闘いを繰り広げていました。
日本に十年以上住んでいるO氏はA氏が商談の中で「これがナイジェリア式だ」
(This is Nigerian way!)といったのに呆れて、「ナイジェリア式は世界で
通用しないよ!」と、怒鳴っていました。それはすごくもっともだと
思うんですけど、ぼくはぼくで、いつもO氏のことを、「ナイジェリア式が
抜けない人」と、思っていたので、ちょっと複雑でした。だって、
今日だって、商談に奥さんと赤ん坊を連れてきてたよ。ぼくになにか話する
ときもマズイ話はいつもごまかそうとするし。

来月、ロンドンに転戦することになったので、ロンドンの安宿情報を調べて
いました。ロンドンといえば、世界的に宿泊費の高い都市として有名です。
しかし、実際のところ中心街にあって、10ポンド〜15ポンド(2500〜3500円)
で電気もお湯もネットまで使い放題で、水もミルクもお茶も飲み放題、
朝ご飯まで付く宿がいっぱい見つかりました。

今いるこの宿は、一泊3500円でロケーションはスラムの中、電気は一日
数時間だけ。水道はたまに止まり、冷蔵庫は壊れてただの箱。電球も切れて
しょっちゅう真っ暗。お湯なんてなくて狭いトイレの脇でバケツの水で
身体を洗います。夜は蚊の大軍がおもてなししてくれます。お茶を頼んだら
ココアが出てきて一杯150円。ネット?ナニソレ?なにか美味しいもの?

そういうわけで、ロンドンはここに比べると圧倒的に物価が安いことが
分かりました。そういえば、昨日、先月分のギャラが出ましたが、この
2ヶ月で立て替えた8万円ほどの事務所運営費はまだ返ってきません。
払ってもらえるのかなあ…