穴からミミズ

ホテルのシャワーは狭い汚いトイレの脇の蛇口からタンクの水が出るというものなんですが、今朝、その蛇口でじゃぶじゃぶ身体を洗っていたら、排水溝からミミズが一匹にょっきり姿を現しました。きみも頑張っているんだねえ、と思わず声をかけてしまいました。ヤヴァいよおれ。ミミズと会話してるよ。

これまで60ヶ国近く訪問していまして、電気も水道もない山中の村に住み着いていたこともありますが、日本食が恋しくなったことなんて一度もありません。いや、今だって正確に言えば日本食が欲しいわけではありません。腐ってたり、生ゴミみたいでない最低限衛生的な食べものが食べたいだけなんですがな。これって贅沢なんでしょうか?

ロンドンの飯も不味いし、チェチェン難民の食べてるものもそりゃ、ひどかったですが、腐ったものを食べてる人たちはいませんでした。それに、たとえばチェチェンにはジジ・ガルナシという、ご馳走もあって、これは文句なしに本当に美味しかった。でも、ナイジェリアにはそういう、ハレの日のご馳走もないみたい。それとも、ぼくが食べさせてもらえないだけかな?とにかく、私の生存条件を厳しくすることで経費削減をしているみたいですから。ナイジェリアの人たちがあまりに貧しいからそういう水道もない生活をしてるのかと最初は思ったんですが、日産のクエストとかいう、高級車に乗っていて、ぼくなんかより圧倒的にお金持ちだし、好きでそういう生活をしているらしい。

一週間前に手配を始めた航空券ですが、今日現在、O氏の馴染みの
L女史だけが、「来週月曜日になったら調べてみる」と、いってるだけです。
L女史ですら、O氏が強く要求するまでなにもしてませんでした。
この半年で分かったのは、ナイジェリアで仕事をしようと思ったら、
できる限り、ナイジェリア人を関与させない体制を作るしかありません。
しかし、そうすると当然、外国企業は地元に利益を還元しなくなり、
今のニジェールデルタのような状況になってしまいます。
でも、ナイジェリア人と一緒に仕事してる現在、本当にまったく仕事に
ならないからなあ。つまり、ナイジェリア人の関与を最小限に仕事をして、
慈善活動という形で地元に還元するしかないのかも。その慈善活動が
人材育成のようなものであれば、今はまったく無理でも、将来は
ナイジェリア人の手によるまともな事業ができるようになるかも?