ペース

来月14日でビザが切れるので、そのタイミングまでにナイジェリアを出国する
わけなんですが、すでにあるところが、15日からのお仕事のオファーを
下さいました。場所はロンドンです。当然、一旦日本帰国していては
間に合わないので、ここラゴスから直接ロンドンへ飛ばねばなりません。
ここでまたやっかいなのが、ナイジェリアでは普通に航空券を買うのも
一筋縄では行かないということです。
ラゴス市内の評判がいいとされている旅行社3ヶ所に問い合わせのメールを
送っていますが、一通も返信がありません。なんでこう、ナイジェリア人って
仕事しないんだ??
自分のバイト先でも、この5ヶ月間の彼らの仕事ぶりといったら、外面は
誠実そのもので、「すべて順調です」なんて報告してくるんですが、成果は
ひどいものです。初めから分かり切っている内容の単純な仕事なのに
何ヶ月も遅れて、まだ完了していません。言い訳だけは実に立派なもので、
「このような不測の事態が生じ、この通り努力したがこの結果だ」と。
その不測の事態というのは実は「雨期に雨が降った」という、まったく
たいそうなものでした。そりゃ、予想できねえよなあ。ってか、おまいら、
ハメハメハ大王の子どもたちか!?
当然、まともな取引先ならこんな連中とは二度と仕事しないでしょう。
この仕事ぶりを見ると、ナイジェリアに水道も電気もなく、衛生状態最悪
で、路上に死体が転がっている現状に、合点がいってしまいます。
彼らはどうせ予定通りには仕事ができない/しないので、スケジュールという
ものは立てません。今回、ぼくがラゴスに来るときですら、前夜に連絡が
あって、「明日、来い」ということでした。
航空券なんて、早めに取らなきゃ取れなくなるし、ナイジェリアと違って
まともな欧州人の仕事というのは一日遅れて現場に駆けつけても意味が
ありません。
だんだん分かってきたのは、ぼくがナイジェリアにいて、ナイジェリア人の
ペースに少しでも合わせて妥協すれば、ナイジェリア以外の世界の全ての
人たちに迷惑をかけて、必ず見放されてしまうということです。