100人のリトビネンコ

ぼくはロシアが好きだ。
ポリトコフスカヤや、バビツキーや、リトビネンコのような人たちがいるから。ポリトコフスカヤが殺されたとき、当時のこの日記で「そして、誰もいなくなった」と書いたけど、それは間違いだった。
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=61383&log=20061008
ロシアでは、ひとりのポリトコフスカヤが斃れたら、100人のポリトコフスカヤが立ち上がり、ひとりのリトビネンコが斃れたら、100人のリトビネンコが新たに立ち上がる。

ロシア:武装集団、民放TV取材班を一時誘拐−−反プーチン集会取材前(毎日)
http://mainichi.jp/select/world/news/20071126dde007030018000c.html
http://mainichi.jp/select/world/news/20071126k0000e030006000c.html
俯瞰してみれば、それはあまりにも絶望的な抵抗だ。プーチンによる秘密警察支配はロシア全土で完成の域に達していて、それに反対する姿勢を公に示しただけで今のロシアでは生命を危険に晒す。それでも、その危険を冒して行動を続ける人たちがロシアにはいる。
プーチンがいかに独立系メディアを脅し、経営基盤を奪って潰し、記者を拷問にかけ、暗殺しても、ロシアでは根絶やしになるということがない。母なるロシアの大地は豊かな人間を産み、育み続ける。

誰もいなくなってしまったのは日本の方だ。