殺人

ベニンの民家を出て、エヌグへ移動する途上の車中です。ベニン市領域を出るところに軍隊の検問所があって、そこを抜けて少し走ったところで、道路上に死体が横たわっていました。正午前のことです。
今回は前回と違って、交通事故ではなく、他殺体です。交通事故では死体が裸になったりはしないでしょうから。
強盗に寄るものか、軍隊や警察のよるのか、これだけでは分かりませんが、救急車も警察もおらず、通りかかった車はただ、私たちを含め、速度を上げてその場を離れようとしていました。殺人現場を過ぎて、ほんの少しのところにはガソリンスタンドがあって、普通通りに営業していました。
この国の治安の悪さ、無法地帯と呼ばれる実態が、少し分かってきました。