通信環境:その2

こちらから操作してチェックしなくても、自動的に配信されるプッシュメールは、日本では携帯メールの形で当たり前に使われていますが、こちらではSMSがそれに一部代わるので、普及していません。日本ではパソコン用のメールをMMS(SoftBankの携帯メール)に転送することで自動配信を受けていた私ですが、こちらではそれに代わるものとして、「mail2web」(http://www.mail2web.com/)を登録しました。これをMicrosoft Exchange Server経由Direct Push Mail対応のスマートフォンNokia E61」「i-mate JASJAR」などに設定することで、携帯メールのようなプッシュメールを利用できるようになります。24時間パソコンを立ち上げて携帯と接続しているわけにゆかないし、停電が多いこちらではバッテリの長持ちする携帯しか利用できないことも多いので、パソコンのメールをmail2webアドレスへ転送設定することで、携帯の手元で仕事のメールをリアルタイムで受け取れるよというのは、とても助かっています。
ただし、mail2webは返信先アドレス(送信者アドレス表示)を変更できないので、自分のパソコンのメールアドレスからの送信ができません。それで、携帯に別途、Gmailのアカウントを設定して、そちらから送信するようにしました。Gmailの方は返信先アドレス変更に対応しているからです。日本の携帯メールはこういった操作に対応していないので、日本での利用よりむしろ便利になったといえます。
日本との安価な音声通話システムとしては、Skypeが利用できました。Skypeから一般回線に発信できる有料サービスSkype Outを利用して日本からナイジェリアの携帯にかけると、29円/分程度です。ナイジェリアから日本の携帯へは17.5円/分程度。もちろん、Skype同士は無料です。音質はインターネット回線状況によるのですが、私が契約した定額GPRS回線では十分に通話可能だと分かりました。
持っているNokia E61にfring(http://www.fring.com/)というアプリケーションをインストールすると、E61上からSkypeWindows Live Messengerなどが利用できるようになるのですが、これを利用して、携帯から電話するのと遜色のない日本との音声通話も利用可能になりました。
2ヶ月前、ナイジェリアの地に降り立ったときは、まさに通信途絶状態でしたが、こんなふうにして少しずつ、人間らしいコミュニケーション手段を確保しつつあります。