偽イスラム、偽人道

なんてひどい話だ。
イランの18歳の少年二人が、同性愛の罪で公開処刑に処された。
(参照→ http://direland.typepad.com/direland/2005/07/iran_executes_2.html
(参照→ http://www.ncr-iran.org/content/view/222/69/
図らずもSNSサイト「mixi」のコミュニティで知った。
つい最近、イランを訪問したばかりだが、トルコやサウジアラビア同様、
イランにもイスラムなどというものを私は発見できなかった。
これはかの国の形骸化し、イスラム法学者という偶像に乗っ取られた
偽のイスラムの道のひとつの象徴というべき事件だ

日本の司法当局はつい最近、イランから亡命申請した同性愛者シェイダ氏を
「迫害はない」と言い切って追い払った。
(参照→ http://www.sukotan.com/shayda/shayda_top.html
(参照→ http://www2.diary.ne.jp/search.cgi?user=61383&cmd=search&word=%83V%83F%83C%83_
日本は世界でも稀なイランの友好国で、これまでイスラム世界への
経済・技術などの支援を惜しまなかった。
が、それが人道のためでも国際協調のためでもなく、石油が欲しかった
だけだという本音を、ついイラク戦争で明らかにしてしまった。
それからすると、公開処刑が待ち構えていることをよくよく知りながら
シェイダ氏を追放した事実も、「人道」などという語が頭にない日本政府の
外交姿勢としては実は一貫していたわけで、過去と変わったことはそれが
相手方に見破られたという点だけだ。
私は祖国を、また「イスラムの同胞」を、深く深く恥じる。