耳福

 金曜日なので、路面電車の停留所の前にあるモスクで礼拝した。
 ギャルギャル写真家・周香織さんが、日本から私に耳掻きを持ってきてくれた。さっそく耳を掻く。至福。周さんをチェチェンの老戦士に紹介する。老戦士は私たちを自宅に招待して、マントゥをご馳走してくれた。周さんがチェチェンでの状況や難民たちのトルコでの生活について訊き、私はロシア語通訳に徹した。