ネヴローズ

海外取材中に忙しいことなんて、滅多にないことなのだが、
猛烈に忙しくて、3日間もネットにアクセスできなかった。
そして、これから、もっと忙しくなるかもしれない。
今回は今までで一番ヒマな取材になるはずだったのに。
そのくせ、今回は今までで一番、儲けようのない取材になるはず
だったのだが、その予想だけはぴったりと的中しそうだ。

今日はクルド民族の伝統的な新年の祭り「ネヴローズ」だ。
イスタンブルのスルタンアフメット前ではなぜか、これがアタトュルクを
称えるセレモニーに化けていた。
ただし、クルド民族も、タジクも、ファルシーも参加せず、
ウイグル、カザク、クルグズ、ウズベク、トゥルクメン、アゼリーといった
世界のトルコ系民族が招待されていた。

クルド語でネヴローズ、ペルシア語ではノウルーズ、いずれも
インド・ヨーロッパ語族イラン系民族にオリジンを持つ祭りで、
トュルクにも後に広まったが、トルコ共和国トルコ人は普通、
この祭りを祝わない。

会場には巨大な、あまりにも巨大なアタトュルクの肖像の旗が
ひらめいていた。