文化果つる地

 昨日はチェチェンの老戦士の家で夕飯をご馳走になった。チェチェンの食事なので、相変わらず笑いが出そうなほどまずかったけど、懐かしくて嬉しかった。今日は多分、これから、チェチェン代表部の事務所に行って、いろいろ話を聞いてきます。グルジアに行っても大丈夫かどうか、むしろ大丈夫なように、チェチェンの人たちに現地で守ってもらえないか、といった相談をしようと思います。
 夕方からはタクシム広場にいって、地元チェチェン支援団体の会合に出席する予定。
 ほらね、けっこうまじめに働いているでしょ。

 昨日、今まで泊まっていたコンヤ・ペンション一号館のドミトリーから、二号館の一人部屋に移った。本当は移らなくてもよかったんだけど、ドイツ人のバックパッカーがやってきて、ドミトリー投宿を希望したのだ。私が移れば、ベッドがひとつだけ空く状態だった。正確には今いる部屋もドミトリーでベッドが三つあるんだけど、経営者が放棄して廃墟化した部屋なのだ。廃墟といってもシーツもきれいだし、電気も水もちゃんとあって、昨日までの狭い水道の出ないドミトリーよりも条件はいいぐらい。その上ここは一人になれるので、パンツ一枚でもいられる。

 と、書いたところだが、今朝突然、停電した。2号館はモーターで水を汲み上げて、各階に水を供給しているので、電気が停まったということは、すなわち、水も止まったということだ。スルタンアフメット地区は、世界中の旅行者で一番賑わう場所なのに、都市ガスなどもない。だから、私たちは木炭を燃やすストーブで暖を取っている。
 電気もねえ。ガスもねえ。水道もねえ。ケータイは、あるけれど、メモリカードが売ってねえ。どこかで聞いたようなフレーズが頭に浮かぶ。イスタンブールは、アジアとヨーロッパにまたがる世界唯一の都市として、紀元前から今日まで栄え、人口規模で世界第二位の二千万…なんと空しい解説であろう。
 25リラでSIMを買って新たに導入したトルコの地元携帯には、プリペイドで100度数あったはずだが、もう80ポイント以上使ってしまった。そこで40リラ(3200円ぐらい?)も払って、さらに500度数購入した。もし余ったら、エリフにあげるから、構わない。
 今日までのトルコでの宿泊費が50リラで、それでも今までの1.6倍ぐらいに値上がりしているのだが、その何倍もの金を通信費にかけている。トルコは電話とインターネットが高い。