さらにしゃぶ布教

チェチェン独立派全勢力が和平交渉の意思を示すため、
2月1日から期限付きの一方的停戦を実行しているが、
これを伝えている国内大手メディアは今のところ見当たらない。
日本の大手メディアでは現在のところ、産経新聞・内藤泰朗記者だけが
孤軍奮闘状態でプーチン政権のファッショ化に警鐘を鳴らし続けている。
朝日新聞共同通信はもっともプーチン礼賛の傾向が強く、
石油会社ユコスに対するロシア国家による乗っ取り事件にしても、
ウクライナ民主化運動への露骨な政治介入にしても、
もちろん、チェチェンで十年間も続いている惨たらしい殺戮についても、
批判らしい批判ができなかった。
(*NHKは政府系メディアなので独立性を期待しない。実態は変わらない)
今回、その共同通信からロシア取材報告を配信できるということに、
大きな意義を感じて期待していたのだが、残念ながら配信の予定は
中止されてしまった。
海外特派員というのは、現地支局でもめごとを起こさずに
在任期間を勤め上げた方がその後の出世に繋がるから、
官僚的な組織の大会社ほど、現地の独裁的・強権的政権の公式発表
いいなりの記事を垂れ流す傾向が強い気がする。
いい記事を多く書いたか、くだらない記事を多く書いたかという、
記者としての本来の実績は、大きな組織になればなるほど
客観的な評価が難しいから、もめごとがあったかなかったかという、
減点法の評価の方が大事になるわけだ。
インドネシア政府から国外退去処分を受けた共同通信の元ジャカルタ
支局長・浅野健一同志社大教授などは共同社内では敵が多いものなあ。

午後9時過ぎ、ギャルギャルKが来宅。
Kはロシア帰りの友だちからもらってきたイコン(聖画)のカレンダーと
スヌーピーの絵の付いたバレンタインデーのクッキーをくれた。
イコンは偶像崇拝にならないかと、Kは心配するが、
私は聖画を崇拝しないから偶像崇拝にはならない。
スヌーピーを崇拝しないのと同じことだ。
生涯で一度しかしゃぶしゃぶを食べたことがなく、
「お店でしゃぶしゃぶなんてキンチョーする」といっている彼女を
新宿職安通りのTop Runへ連行し、激安しゃぶ漬けにする。