お尋ね者

ウクライナチモシェンコの首相就任が認められてちょっとホッとした。
なぜかというと、チモシェンコ女史はロシア検察当局から指名手配
されている「お尋ね者」で、ロシアから有罪判決を食らって犯罪者扱い
されている私にとっての「先輩」だからだ。

ロシア当局いうところの犯罪者は国際社会でもやっぱり犯罪者なのか、
それともロシア当局自体が犯罪組織だから、ロシアでお尋ね者になる
ということは、まともな世間ではむしろ誉められていいことなのか、
自分の独断だけではさすがに自信がなくなりそうだったからだ。

ロシアからインターポールに国際手配されているチェチェンの指導者
たちに関しても、英国の裁判所がザカエフ氏無罪の判決を下すなど、
法という面に関してロシアが国際社会に相手にされなくなってきた
傾向が強まっている。
してみると、ロシアから手配されたチェチェンの指導者や、
ロシアに引渡しを求められているチェチェンの難民たちは、
まさに犯罪集団による弾圧の被害者以外のなにものでもない。

日本政府も去年の私の拘束に関して、ロシア側が日露領事条約違反を
したと、正式の文書による抗議を出した。
残念ながら、共同通信社はロシアの法との整合性を問題にして、
私の出稿した記事の配信を中止してしまったが、これをもって
自分がおかしいと考える必要はないと、勝手に思い込んでいる。
つまり、「無反省文」を取り下げる必要はない。
しっかりと、独立性を維持してゆこうと思う。

引き篭もっているにはいるが、何もしていないわけではない。
今日までに、世界中で日本からのFAXをメール添付画像で受け取れる
新たな装備を導入した。
「D-FAX」というのがこのシステムだ。
(参照→ https://www.d-fax.ne.jp/
私のFAX機はとにかくおんぼろで、出版社からせっかく送ってもらった
ゲラの文字や画像が潰れて読めないということが多々あった。
以前、バルト三国ラトビア小学館SAPIOの入稿を迎えたときは、
現地で世話になった旅行代理店の事務所に国際FAXしてもらうという
無茶をやった。
これなら、私のFAXよりずっと美しい画像で確実にFAXを受けられるし、
出版社に高い国際FAX代を強いなくても済む。
もっとも、NTTかフュージョンの回線からしか送れない、ISDNでは送れない、
FAXの機種がG3でなければ送れない、など条件が面倒だという問題がある。
新たな私のFAX番号は 020-4667-9352 です。
よろしくお願いいたします。