他人の庭

勉強が嫌いなので、頭脳で勝負する仕事は到底できないから、
現場のブルーカラーワーカーをやっている。
唯一神アッラーが「知を求めよ」といっているから、
乏しい脳細胞に考えられる範囲で、脳を使っているに過ぎない。
アタマを使う仕事じゃなくて肉体労働だし、
その上苦労しなくていい楽な仕事なので、
ビンボーでも仕方がないと思っている。
アタマを使う仕事は学者先生方にすっかりお任せしたい。

だっちゅうのに、脳を使うのが専門でプロの先生方が
あまりにアホウなことばかり言ったり書いたりしているので、
こちらも現場報告以外のことまでやらざるを得なくなってきたりする。
本当はギャルギャル日記を書きたいのに、
学者先生の脳の怠慢のせいでできないじゃないか!
つまり、ここ数日はそんな感じ。

学者先生方はアタマで労働する人たちだから、
肉体労働でしか得られない部分については、
私たちブルーカラーが持ってくるものに頼らざるを得ないことになる。
ブルーカラーが仕事をサボると、先生方も判断の材料に不足し、
仕事がお粗末になる。

事実、安田くん以外、ファルージャに行こうとしていないので、
そこから情報を取ることの重要性自体、
学者先生には分かりにくいのだろうか。
しかし、現在材料不足なのかどうなのか、
自分の仕事がいい感じなのか不調なのか、それくらいは分かれよ!
といいたい。

私たちブルーカラー全体の普段からの水準があまりにも低いので、
たとえ極端に材料が不足していても、こんなもんだろう、
と慣らされて思い込まされてゆくのだろうか。
実際、パレスチナホテルに隠れてプレスツアーだけで
取材した振りをしていた日本のだめんずフリージャーナリストたちを
非難する声があるどころか、誉めそやしていた。
ちなみに安田くんは、戦争が始まってからは
パレスチナホテルに隠れなかった。

そういうのに慣らされていると、ファルドゥス広場のサダム(?)像を
引き倒したのは誰かとか、バーミヤンの大仏を壊したのはけしくりからん
とか、問題の本質と全く関係のない笑えないお笑いみたいなもので、
学者先生たちも見苦しくアホウ踊りを踊らされてしまうわけだ。
確かに、イラク一般市民が一人もいないパレスチナホテルから、
見えるものといったらあの像ぐらいだった。

普段冷静な知識人が今回、情報操作に流されまくっている中、
浅田彰氏や野中章弘氏が正常な発言をしていたなあ。