2日の追い剥ぎ(その1)

3月2日に、テレビタレントの邦人がアンマンからバグダッドへ向かう
一本道で追い剥ぎに遭ったそうだ。
いずれはワイドショーもここへ来るだろうとは話していたが、
ワイドショー型取材者の被害第一号といったところか。
イラクは確かに、ちゃんと現地の事情が分かっていれば、
危険を避けられない場所ではない。
多くの経験豊かな紛争地取材者にとっては、世界の紛争地の中でも
最も緊張感を必要としない場所だ。
とはいっても、戦場取材の大ベテランK社のH氏もいっていたが、
経験も準備もなく、自己責任感覚もないメディア人が
よく分からないまま来るべきではないのかもしれない。

日本の大手メディアの多くが、銃を持ったガードマンをつけて、
防弾車でバグダッド入りしている。
某政府系テレビ局に至っては、武装した護衛車両で取材クルーの
車両を挟んで、3台の車列でバグダッド入りした。

これまでに毎日新聞をはじめ、メディア関係者30人から40人が
強盗被害に遭っているが、手口はだいたい同じだ。