シェイダ敗訴

夕方、アル・サフィールホテルへ。
いつもなら徒歩で行くところ、やたら誰もが治安が悪いというものだから
タクシーに乗ってみた。
4000ディナールもした。
ヤッチ相澤恭行くんがいるはずだ。
フロントから電話してみると、JVCの原さんがおいでになった。
ヤッチとシバレイと桃色ゲリラは外出中らしい。
原さんとアル・サフィールホテルのインターネットカフェを使う。
一時間2ドルと高くはないが、速度は遅い。
が、LANで自分のコンピュータに接続できるのが助かる。
午後9時頃になって、ヤッチとシバレイとギャルギャル桃色ゲリラは
連れ立ってやってきた。
元情報省職員サラマッドも一緒だった。
レストランで私と原さんは夕食を取り、ヤッチやシバレイ
未明まで雑談した。
帰りもタクシーを使おうと思っていたけど、車が見当たらないまま、
歩いていたら自分の宿に着いてしまった。

同性愛者であることを公表して権利獲得の運動をし、
同性愛者を死刑にするイラン政府の迫害を避けて
日本に難民申請したシェイダ氏が東京地裁で敗訴したらしい。
(参照→ http://www.sukotan.com/shayda/shayda_top.html
私は長崎で4年半、司法担当記者をやってきた。
裁判資料の見方は一通り分かっているし、
資料を見て判決内容を予測することもある程度できる。
今回の裁判の経過・双方の主張内容はシェイダ氏に圧倒的有利で、
法務省側の主張は全面的に崩れた形になっていたが、
判決はどうやら、審理以前に裁判長の安っぽい思想傾向と
俗っぽい行動傾向によって初めから決まっていたということか。
私たちの国では、こういうダメな裁判官をクビにしたり、
処罰したりするシステムが全く機能していない。
つまり、イスラム法学者独裁体制のイランと
実質的には変わるところがない。