ハンガリー(その2)

営業時間が来て、カラチ駅側の旅行社に入ったが、そこでは航空券は扱っていなかった。
デアク広場へゆかねばならない。
再び地下鉄へ。
ISRAMという会社を見つけ、料金を尋ねる。
バクー行きはアエロフロートが最も安いが、4万円ぐらい。
イスタンブル行きは3万円ぐらい。
それなら陸路でイスタンブルへ行って、そこから飛んだ方がいい。
カラチ駅へ戻って、夜行列車の切符を買った。

一時間400フォリントのインターネットを見つけて使ったが、
使っているマシンがマッキントッシュだ。
これで私のウィンドウズにLAN接続するのはどうなんだろう?
幸い、もともと日本語フォントが入っていて、表示だけはできる。
それでお茶を濁した。
サダムが米軍に拘束されたことを知った。

カラチ駅に戻って、昼食をなんにするか考えていたら、民宿の客引きのおばちゃんに話し掛けられた。
エリザベスというこのおばちゃんは、午後1時の国際列車の到着を待っている。
日本人や韓国人の旅行者が来たら、自宅兼民宿を宣伝し、うまく行ったら連れてゆく。
おばちゃんは私が泊まらないし、今夜イスタンブルへいってしまうと知っているのに、コーヒーを奢ってくれた。
その上、タダでいいから、列車の時間まで民宿で休んでゆきなさいと薦めてくれる。
午後1時、列車は来たが、旅行者は捕まらなかった。
冬場は商売にならないという。
私はエリザベス夫婦のオペルに乗って、民宿へ連れて行ってもらった。
うまいグヤージュをいただく。
入っていたのは豚肉だったかも知れない。
が、尋ねなかった。
実に美味しかった。
シャワーを使わせてもらい、衛星携帯電話の充電をさせてもらい、昼寝をさせてもらった。
美味しい手作りのフルーツケーキも出してくれた。
出発の時間が近づいたとき、私は無理をいって、5ユーロだけ謝礼させてもらった。
再びオペルでカラチ駅へ送ってもらい、別れた。

少しうとうとしたかと思うと、列車はルーマニアに入っていた。