アルファティハ・ネット

この日記にどうでもいい瑣末事ばかり書くことにどんな意味があるのか、
迷いが生じる一方で、この「おバカ路線」の
スタイルを変えたくないとも思う。
私は現場取材者であって、オピニオン書きではない。
自称ジャーナリストたちがやっているように、
テレビを見た感想を一般論みたいには書きたくない。

それをやってゆくと、私も結局、メディアに踊らされそうだ。
そのうちに、「イラクは大変だ!」とか、
パレスチナを何とかしなければ!」とか、
北朝鮮を何とかしろ!」とか、おおぜいの自称ジャーナリスト諸君同様、
「真性おバカ路線」に突き進むことになってしまうんじゃないか。

同じことは、講演で呼ばれた先の話題でも感じる。
私が知っているのは、現場で自分の目で見た事実だけだ。
しかし、話題には結論が必要で、
見た事実が何を意味するのかという部分で、
自分の考えを述べることになる。
本当は一人で講演するのではなく、論理の部分を担当してくれる
対談の相手か何かがいてくれた方がいいと感じる。

早朝、イスラム道の師匠ハディージャ夫人に長いメールを送った。
イスラム世界では、例えば同性愛が罪であるかどうかといった
神学的な探求や論争がまったくなかったのではないか、
シェイダさん事件を通して、私やハディージャさんは
他の問題意識のないモスレムにゆすぶりかけるような
パンチをお見舞いする必要があるんじゃないか、
といったことを相談した。

すると夫人は「私が知ってるのはこれくらい」と控えめにいいつつ、
アルファティハ・ネット(参照→ http://www.al-fatiha.net/news.html
のリンクを送ってくださった。
つまり、イスラム世界で同性愛の是非について論じている場所は
それなりにあったわけで、夫人は私の思い込みと誤解を
あっという間に正してくださったのだ。
やはりハディージャさんはよく勉強していらっしゃる。

こういうのを紹介するようなことを、この日記でできればいいのだけれど、
私はあまりにも不勉強で無知だ。
馬鹿者はおバカなことを書くしかないのだなあ。