たそがれ清兵衛

ギャルと新宿で映画「たそがれ清兵衛」を観てきました。
素晴らしかった・・・
真田広之さん演じる山形・庄内のひらざむらい
猪口清兵衛のキャラクターが非常に魅力的で、美しいのです。
山田洋次監督の作品によくあるように、朴訥として誠実・無欲・真摯・控えめで、
家族思いの庶民なのですが、普段の山田監督の作品には出てこない点は、
これで彼が剣の達人だということです。
山田作品といえば、アクションやサスペンスではなくて、
日常生活の中のありふれた悩みや、ささやかな幸せを求める人たちの思いに
観客の気持ちをぐいぐいと引き込んでゆく観せ方が十八番ですが、
この作品ではチェンバラもまた本格的でリアルなのです。
日常ドラマがリアルなだけに、クライマックスの果たし合いの場面は、
痛快というよりも、恐ろしさと痛みが先に立ち、
気が付くと、両手にじっとりと汗を握っていました。

先日のチェコ映画「ダーク・ブルー」といい、
今年はいい映画をいっぱい観れた気がします。

映画のあと、ギャルと歌舞伎町の回転寿司屋さんに入ったのですが、
これが、今まで食べた中でもっともまずい寿司でした。
ミックスサラダなんて、半分腐ってました。
三皿目で脱出して、別の寿司屋に移動しました。