復活(その2)

ここに写っているイスラム戦士たちは、ハワジを除いて、
実は全員が昨秋のアブハジア侵攻作戦に参加し、本人の意思でなく、
アブハジア人の殺戮と略奪を強いられた若者たちです。
特に一枚目のマスウドにいたっては、戦場で消息を断っています。
世界中からアクセスできるネット上に、こうした写真が存在することは、
アブハジア侵攻作戦への関与を隠し続けているグルジア政府にとって、
どうしても都合が悪いのです。
ここに使われている「テロリスト」という言葉は、
ほとんどの閲覧者にとっては単純なアイロニーですが、
グルジア政府当局にとっては、まさに身に覚えのある非難なのです。
特に、アブハジアに対して露骨な野心を見せている今だからこそ、
それが明らかになることを嫌って、グルジアは圧力を掛けてきました。
私としては、「ダモイ」「ダモイ」(家へ)と言い続けてきて裏切られ、
飢餓に追い込まれ、殺戮を強制されたチェチェン戦士たちに対しても、
なんの理由もなく突然命を奪われたアブハジアの人たちの無念さに対しても、
グルジア政府に気に入られるためにこのサイトを世間から隠す、
という判断だけはできません。