プレイボーイに反論する!(その1)

今店頭に出ている週刊プレイボーイ6月4日号(集英社
42ページ〜43ページに、
「軍事ジャーナリスト常岡浩介氏」なる人物のコメントが載っている。
http://2.hotspace.jp/~higashi-nagasaki/e_pub/EE2002-wpb0604.html
そんな人物がいるなら紹介してもらおうと、
執筆したライターS氏(自称ジャーナリスト)に電話で尋ねたところ、
これは私のことだそうだ。
おかしい。
私はS氏の取材を受けたことがないばかりか、面識もない。
書かれている内容も妙だ。
まず、私はこのかた「軍事ジャーナリスト」だったことはないし、
そうみなされるべき軍事問題の取材経験も発表経験もない。
記事は概要でいって
「常岡氏はパキスタンで重傷を負い、日本大使館の扉を叩いた」
と、私が助けを求めるため大使館を訪れたかのように書かれているのだが、
このような事実はない。
当時、アフガニスタンで行方不明になっていた
日本人旅行者・太田隆一さんに関する情報を提供するために行ったのだ。
記事では、小見出しでまで、「血だらけの邦人を助けもせずに追い返した」と
センセーショナルに書き立てているが、
海外でケガをしたときに行くべきところは大使館ではない。
医療施設だ。
私は自分のケガに関してはそうすべきだったが、
ケガは命に別状のあるものではなく、
太田さんの生命に関わる用件を持っていたので、
そちらを優先して大使館へ直行したのだった。
問題は、太田さんの生命が危ぶまれる情況で、
大使館は私を門前払いにし、「後で連絡する」といったにも関わらず、
その後も全く音沙汰がなかったことだ。
そのくせ、2ヶ月後になって、私が破壊されたバーミヤンの大仏を
朝日新聞紙上で発表すると、わざわざ国際電話を掛けてきて、
写真を提供して欲しいと要求してきたのだ。(当然、無視した)
太田さんは今も見つからないままだ。