偏狭な心

池袋のカフェで英字新聞ヘラルド・トリビューンのインタヴューを受けた。
来週にも掲載されるそうだ。
既に菊地修さん、加藤健二郎さんもインタヴューを受けた。
私は亀山亮さんを担当のルイス記者に紹介した。
私のあと、夕方にインタヴューしたはずだ。
「日本の戦場ジャーナリスト」というテーマだそうだ。

朝、今岡さんと南長崎ガストで会って、
アフリカよろず展出展用のアルジェリアの写真を預かっていただいた。
夜までかけて、朝日新聞大崎記者宛ての
アルジェリアに関するメールをしたためた。

書いているうちに、
アルジェリアの友人のことを次から次に思い出して切なくなった。
アルジェリアが血を血で洗う内戦に陥っているのは
日本を含む欧米社会に責任がある。
アルジェリアで民主的かつ平和的にイスラム革命
達成されそうになったとき、
国際社会は軍部のクーデターを黙認し、これを潰した。
あの時、軍事政権への断固たる非難があれば、
アルジェリアの未来は違ったものになっていたかも知れない。
「民主主義を否定する勢力さえ取り込んでしまうのが民主主義」
という言葉を聞いたことがあるが、
欧米社会は自分たちが標榜してきた民主主義の中味に
自信がなかったのだろう。
そして、自分たちの見知らぬもの=イスラムに対して、
不安と恐怖心を捨てられなかったのだろう。
アルジェリア内戦はもう9年続き、犠牲者は10万人に達した。
偏狭で排他的な心は、これほど大きな悲劇を生みかねないのだ。

実は、ヘラルド・トリビューン紙のルイス記者にも
アルジェリアの話をした。
記事にも反映されるだろうか?