「パキスタン軍は第二次世界大戦期の銃を使用」

◆シェルコ・カシミール通信

AFPが最前線からリポート。
毎日一生懸命英語を読んでいるのに
どうしてうまくならないのだろう。

パキスタン兵たちは「アッラー・ホ・アクバル!
(神は偉大なり)」と唱えながら、
第二次世界大戦時代の年号の入った銃で
停戦ライン上のインド軍を撃っていた。
「こんな遺物を使っているのは我々ぐらいだ」
前線司令官M・ナディムはカルギル地域の山頂から
インド軍の陣地を見降ろしながら語った。
「インド軍のスウェーデン製最新式ボフォル銃に
パキスタンは大戦で使われていた
イギリス製の5.5インチ銃で対抗している」
この旧式銃を持った兵士5人のグループが
岩陰に隠れる形で30キロメートルの範囲に
ジグザグに配置されていた。
ヒマラヤ山脈をZ字型に通る720キロの
軍事境界線から5キロしか離れていなかった。

ベラシルチョー村で兵士たちはおよそ50センチの
シェル(?)に銃を乗せて、インドの砲声がどしんと
響き渡る中、「アッラー・ホ・アクバル!」と、
ときの声を上げながら発砲していた。

印・パ両軍の停戦ラインを挟んだ砲撃戦は
インドが自国支配下にあったカルギル及び
ドラス地域の山頂部を奪い返そうと
大規模な軍事作戦を開始して以来
1ヶ月以上続いている。

インド政府は戦略拠点をパキスタンに支援された
イスラム・ゲリラとパキスタン正規軍に奪われたと
主張している。
これに対しパキスタン政府はインド政府が
カシミールでの「独自の自由化運動」を
弾圧していると非難している。

パキスタン軍によると、カシミール・ゲリラが
インドから奪った拠点は停戦ラインから
最高で20キロも離れたところにもある、という。

パキスタン支配下のほとんどの村は無人となっていた。
数千の住民は戦闘地域から離れたキャンプに
避難して生活していた。

インド側でも同様に停戦ライン近くの住民らは
キャンプ生活を送っている。

しかし、パキスタン側の若者およそ100人は
山上に塹壕を掘る労働に従事していた。
「俺たちは俺たちの軍隊を助けるために
ここに残ったのだ。俺たちの力が必要なんだ」
一人がいった。